「債務整理におすすめの法律事務所」と検索しても、ランキングサイトばかりで選び方がわからない…とお悩みではありませんか?
本記事では、弁護士としての視点から、信頼できる法律事務所の見つけ方や、あなたに合った債務整理方法を見つけるためのポイントを詳しく解説します。
債務整理に必要な手続きや注意点についても触れ、依頼する際の不安を解消します。
債務整理を依頼する法律事務所を選ぶ基準とは?
ランキングサイトでは、複数の法律事務所がズラッと並ぶだけで、自分でその特徴を見て「ここなら…」と考えなくてはなりません。
でも、そこに見比べるポイントがあったら、ランキングサイトを見るのも価値が上がりますよね!
経験豊富な弁護士が在籍しているか
弁護士は、誰でも債務整理を扱うことはできますが、経験豊富かどうかは別の話です。
債務整理を扱えるのと、〝注力している〟は意味が異なります。
債務整理に注力している弁護士は、債権者の動向もよく把握しているので、債務整理に失敗するリスクはほとんどありません。
初回相談が無料で受けられるか
全国の法律事務所では、債務整理の相談を無料にし、借金・多重債務問題にお困りの方が利用しやすい体系づくりをしています。
しかし、いくつかの法律事務所を見ていると、相談料の違いがあります。
- 初回相談のみ無料
- 初回30分のみ無料
- 有料相談のみ
- セカンドオピニオンの場合、有料
- 何度でも無料
このような違いがあります。気になった法律事務所が、どのような面談相談を行っているのかは、必ずチェックしておきましょう。
料金体系が明確か
成功報酬や分割払いの有無など、料金の透明性は非常に重要です。
弁護士費用が生活再建の負担にならないか確認することが大切です。
特に電話やメールでの問い合わせで、料金を答えてくれないような法律事務所だと、相談に行くことさえ躊躇するものではないでしょうか。
当事務所では、明瞭会計に設定しております。ただし、個人再生の場合は、借金総額に応じて、弁護士費用が変動するため、面談なしで弁護士費用をお伝えすることは難しいですが、目安はお答えしております。
債務整理の4つの種類と特徴
<債務整理の種類>
借金の問題に困った時には、4つの解決方法の中から選ぶことができます。
①任意整理
②個人再生
③自己破産
④特定調停
4つもあったら、何を選べばいいのか答えを出すのも難しくなりますよね。
実際にご相談者様からも
「どれがおすすめですか?」と聞かれることがあります。
<債務整理を悩む理由>
- 毎月の返済額は減らしたい
- 失いたくない財産がある
- 手間はない方がいい
- 家族や会社には内緒にしたい
- 弁護士費用は安く抑えたい
返済を減らすためにあなたが選ぶべきことが何かを考えることが最重要です。
多くの人は「今」に着目し、「未来」を考えた答えを考えることができていません。
つまり、
どうすれば、あなたの生活が改善するのか?
ということを1番に考える必要があります。
では、詳しく1つずつ解説していきます。
1.任意整理
弁護士が金融機関と交渉し、将来利息をカットする方法です。比較的簡単な手続きで解決することが可能です。
しかし、最近の債権者の傾向は、どんな債権者でも任意整理に応じてくれるわけではなく、和解条件なしでは応じないなど、思ったような効果が発揮できないことが増えています。
そのため、どの債権者が和解条件に頭金・利息・期間の短縮を求めてくるのかなどを弁護士が把握していないと、思ったような結果になりません。
つまり、ここで、債務整理の経験が浅いのか、豊富なのかという弁護士の違いが出てきます。
あなたが、納得できる説明をしてくれるかは、面談相談でジャッジしていいことです。デメリットまで説明できてこそ、信頼できる弁護士となるはずです。
2.特定調停
特定調停(とくていちょうてい)は、裁判所が介入して借金問題を解決する手続きの一つで、主に個人の債務者が利用します。
債権者と直接交渉せず、裁判所に調停を申し立て、調停委員が仲介して返済計画を調整します。この方法は、任意整理よりも低コストで、弁護士を依頼せずに進められるのが特徴です。
ただし、債権者が同意しない場合や、適切な返済計画が立てられない場合には解決が難しいため、専門家の助言を受けることを推奨します。
3.自己破産
借金の返済がどうにもならない時、借金を帳消しにできる手段としては、とても有効な方法です。
ただし、財産を保有している場合、1つにつき、20万円以上の査定額の付くものは、お金に換えて処分する必要があります。しかし、自由財産拡張を行えば、最大99万円までの財産を残すことが可能です。
また、士業や保険外交員、警備員などの仕事に従事されている方は、自己破産を選択すると、その期間、その職業に就くことができません。
借金の返済が無くなる便利な方法ではありますが、デメリットもあり、心情的にも躊躇される方が多いため、当事務所では、自己破産の検討は、最終手段として考えており、次にお話する個人再生手続きで、生活再建ができないかを考えます。
4.個人再生
個人再生は、借金総額を1/5~1/10へと大幅に減額することができる手続きです。
さらに、住宅ローンを抱えている場合、従前通り払っていけることを前提に、住宅資金特別条項の要件を満たしていれば、住宅を手放すことなく、住宅ローンを除いた借金問題だけを解決させることが可能です。
また、自己破産とは違い、弁済額(最終的に減額されて支払う借金)には影響を与えますが、保有している財産を処分する必要はありません。
尚、当事務所の場合は、着手金や報酬金をいただくことはないため、個人再生手続きは、裁判所に必要な履行テストの積立金のみのお支払いで、弁護士費用が賄えます。
※履行テストとは、減額された借金を毎月支払っていけるか、毎月積立金をすることで、払っていけるという証明を裁判所にするものです。
※この積立金を弁護士費用に充当させることができるため、当事務所では、実質的な負担がなく、必要な手続きを進めるだけで、個人再生手続きが行えます。
債務整理を依頼する際の注意点
債務整理を依頼する最大の注意点は、あなたがしっかりとその手続きについて「納得していること」です。
弁護士費用のトラブルを避けるために
事前に費用の詳細を確認し、見積書をもらいましょう。また、不明点があればその場で質問することが大切です。
事務所の対応スピード
債務整理は時間がかかることも多いため、対応が迅速な事務所を選ぶと安心です。
特に、受任通知をどのタイミングで送付してもらえるのかは確認しましょう。
※受任通知とは、弁護士が介入したことを債権者に知らせる文書で、これを受け取ると、債権者は、債務整理の期間中、取り立てを行うことができなくなります。
債務整理におすすめの弁護士の選び方
債務整理を決断しようと思う方にとって、借金問題のスペシャリストとなる弁護士選びはとても重要なものだと思います。
さて、みなさんどうやって弁護士を選んでいるのでしょうか?
大きく3つに分けて考えてみましょう。
- 有名な法律事務所
- 家から近い法律事務所
- 債務整理に注力した法律事務所
①有名な法律事務所
全国に事務所を構える法律事務所など、有名な事務所がありますよね。
有名な法律事務所のメリット
名前を知っているということで、安心感があること
有名な法律事務所のデメリット
・債務整理の経験が豊富な弁護士に当たるとは限らない
・弁護士費用が高めの印象
②家から近い法律事務所
いろんな場所に法律事務所があります。
裁判所の近くが1番密集していますが、家から近い法律事務所ならどこでもいいのでしょうか?
家から近い法律事務所のメリット
事務所に行きやすい!
家から近い法律事務所のデメリット
債務整理に注力している法律事務所とは限らない
③債務整理に注力した法律事務所
債務整理に注力した法律事務所=債務整理に強い弁護士がいると言えます。
検索のポイントは「債務整理に強い弁護士+地域名」で検索してみてください。
債務整理に注力した法律事務所のメリット
・経験豊富だから、債権者の動向を把握している
・どんな手続きがあなたに向いているのか、きちんと説明ができる
・成功事例が多いから、的確なアドバイスが受けられる
・受任通知の送付が早い
債務整理に注力した法律事務所のデメリット
・家から近くにあるとは限らない
・面談相談が必要
自分に合う債務整理はどうやって見つけるか
実は、万人におすすめという債務整理は残念ながらありません。
どうして、おすすめが言えないのかを説明します。
1番簡単な手続きである「任意整理」が希望という前提でA~Cさんを見ていきましょう。
5人家族、月収23万円、
借金総額500万円
毎月の返済は、15万円でした。
任意整理では、5年で85,000円
個人再生では、3年で3万円
Aさんの毎月の家賃は8万円、その他の固定出費が5万円、生活費に8万円の合計21万円かかります。
そうすると、毎月余る金額は2万円しかありません。
任意整理を行うと、毎月の返済が85,000円ですが、これはAさんにとって支払える金額ではありません。
個人再生も同様で、Aさんの収入から捻出することが難しいという結論に至ります。
この場合は、自己破産を選択することがベストな手続きとなります。
3人家族、月収25万円、借金総額500万円
毎月の返済は、15万円でした。
任意整理では、5年で85,000円
個人再生では、3年で3万円
Bさんの場合は、住宅ローンが8万円、その他の固定出費が4万円、生活費に8万円の合計20万円かかります。
そうすると、毎月5万円余ることになります。
Aさん同様、任意整理は難しい金額です。
住宅ローンもあるので、自己破産ではなく個人再生手続きを考えてみると、住宅資金特別条項の要件も満たしており、安定した収入もあるということで、個人再生がおすすめという結論を出すことができます。
独身、月収25万円、借金総額500万円
毎月の返済は、15万円でした。
任意整理では、5年で85,000円
個人再生では、3年で3万円
Cさんの場合は、家賃5万円、その他の固定出費3万円、その他の生活費に8万円の合計16万円かかります。
そうすると、毎月9万円残ることになります。
ようやく任意整理を選択することが可能であると言えます。
ただし、余力が5,000円しかないことになりますので、カツカツの生活が続くことは覚悟しなくてはなりません。
逆に、生活に余裕がありすぎる場合は、自己破産や個人再生の手続きを裁判所に認めてもらえないこともありますのでご注意ください。
任意整理と個人再生では、毎月返済していく必要があります。
この返済が収入と支出の範囲内に収まらなくては債務整理をする意味がありません。
最後に、弁護士を頼ることで得られるメリットをご紹介します。
あなたに合う債務整理のおすすめを考えるのことが弁護士の仕事の1つ
Aさんの生活には、Aさんにとっての収入と支出があります。
これは、Bさんになっても、Cさんになっても同じ条件です。
あなたにとってのおすすめを考えることが、面談相談の場です。
面談と言われると、嫌がる方も多いですが、弁護士には、直接会って話を聞く。取り違えがあってはならない。という規定が定められています。
あなたの生活状況を聞いた上で、
・処分されたら困るもの
・収入と支出のバランス
この2つを軸に考えていきます。
弁護士の話を聞いて、現在の借金の返済額が15万円から8万円に減れば、安いという錯覚が起こることがあります。
ですが、現実的に払える金額であるのかまで考えなくてはなりません。
表面上の数字だけに舞い上がって、手続きを進めてしまうことがないようにしましょう。
そのため、弁護士が指摘する言葉は、時に横柄に聞こえてしまうことがあるのかもしれませんが、どうぞご容赦くださいませ。
当事務所、アーク法律事務所へのご相談は、日弁連の規定を遵守しており、面談相談が必要です。よって、事務所までお越しいただけることが条件となります。
アーク法律事務所は、名古屋市中区丸の内3丁目17番地13号 いちご丸の内ビル6階にあります。
地下鉄「久屋大通駅」1番出口より北へ徒歩1分です。
面談相談は、平日10時より行っています。
平日夜間・土日にも対応しています。
ご相談は、何度ご利用いただいても、セカンドオピニオンのご相談でも無料です。
相談費用は不要ですので、お気軽にお問い合わせください。
納得できる答えを一緒に見つけましょう。
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