借金があっても
まだ大丈夫!
きっと返していける!
そう信じて今のままどうにかなるだろうと考える人は多いです。
逆に、このままだと生活が破綻していくからヤバイなという注意信号を受け取って、債務整理を率先的に見当する人はなかなかいません。
なぜなら、
債務整理することよりも、返済しなければならないお金のために「お金の工面をしなくては!」と思う人の方が圧倒的に多いからです。
よって、借金額は増してしまい、事態は深刻化してしまいます。
本当は「ヤバいなぁ」と気づいた時点で、弁護士に相談して欲しいと切実に思っています。
債務整理のタイミングは、「返済が難しいかも…」の注意信号のうちです。
このタイミングを逃すと、差し押さえや強制執行を受けることになりかねません。
あなたの現在の状況と照らし合わせて、債務整理のタイミングや債務整理の方法を考えてみてください。
【ケース別】債務整理を検討した方がいい5つのタイミング
債務整理を検討するのなら、どんな手続きになるのか…
債務整理をするとどうなるのか?
債務整理をしなかったらどうなるのか?
その目安や予測を解説します。
注意信号|生活費を借金で賄い始めたら…
あなたは、どちらに当てはまりますか?
- 収入が減って困っている
- 支払額が多すぎて生活費が足りない
①の収入が減って困っている場合
減給、休職、退職、転職といろんなご事情があると思います。
債務整理のポイントは、収入が元通りになる見込みがあるのか、ないのかです。
現在の収入のベースから、どのくらいの返済額であれば支払えるのかを割り出して、その金額に見合った手続きを選択します。
②支払額が多すぎて生活費が足りない
クレジットカードやキャッシングなどの請求額が多くなりすぎて、その支払いに追われて、生活費が足りなくなっている場合は、早急に債務整理を検討する必要があります。
現在の収入のベースから、どのくらいの返済額であれば支払えるのかを割り出して、その金額に見合った手続きを選択します。
生活費の穴埋めにしていることは何ですか?
- 親から援助
- クレジットカードで補填
- キャッシングで補填
- 給料の前借
貯金や財産の切り崩しをしても足りなくなったお金は、①~④のいずれかで賄おうとしていると思います。
これら、どれも種類は「借金」になります。
ただし、親からお金を借りたのではなく、もらったのであれば、それは借金には該当しません。
早期に相談して頂ければ、任意整理をするだけで借金問題を解決できる可能性もあります。
任意整理であれば、家族や会社にバレることなく手続きができます!
赤信号|借金の返済のために借金をしているとき
もう一歩進んで、生活費を賄うだけでは足りず、借りたお金で返済をしないと生活が回らなくなる状況まで来ると、完全な破綻まであとわずかです。
これまで、どうにもならないとは言え、クレジットカードやキャッシングを利用することができていたと思います。
しかし、借入上限額に達してしまえば、補填する先が無くなります。
どこからもお金を借りることができなくなってしまえば、生活することもできなくなってしまいます。
借金を返すことができず、滞納し始めたとき
さらに状況が悪化すると、借金の返済期日が来ても、返済することができなくなります。
返済するお金がなければ、滞納せざるをえません。
新規の借入も断られるケースも出てきます。
これは、貸金業者からあなたには返済能力がないと判断された可能性が高いです。
また、滞納が続くと、信用情報機関に事故情報として登録されてしまいます。
債権者もあなたから返済してもらえないと考えるので、早期対策が必要です。
債権者から督促状が届き始めたとき
債権者名での督促状が届いているうちは、まだ警告だと思っているかもしれませんが…
差出人があなたの借りた債権者名から債権回収会社に変わってしまったりと、事態は深刻な方向へと進んでいきます。
差出人が知らない相手だからと放置せず、督促状や催促状が届いたときには、もう最終段階に進んでいこうとしていると最後の警告だと思ってください。
裁判所から手紙が届いて慌てて弁護士に相談しても、訴訟を止められないケースも出てきますので、一刻も早く弁護士に相談することをおすすめします。
危険度MAX|裁判所から支払督促や訴状の手紙が届いたとき
もしかしたら、借金を踏み倒すことができるんじゃないかと淡い期待を抱いたかもしれません。
でも、そんな仏心を債権者は持ってくれることはなく、裁判所に支払督促や訴状の申立てを行います。
これは、どちらが届いても、判決が出てしまえば、あなたの給料や口座の差押えをするまでのカウントダウンがスタートしたという合図になります。
支払督促ならば、2週間以内に異議申立書を返送しなくてはなりません。
場合によっては、差し押さえや強制執行を受けるしかないこともあるので、急いで相談にお越しください。
→簡易裁判所から届く特別送達とは?差押えまでのカウントダウン開始…
債務整理のタイミングが遅くなるとどうなるのか?
おさらいも含めて解説します。
債務整理を早い段階で検討することは、なかなかできることではないと書きました。
これには、プライドもあって、人生の落第者とは考えたくないという気持ちが強い現れです。
では、債務整理のタイミングが遅くなればどのようなデメリットやリスクがあるのでしょうか?
- 債務整理の手続きが任意整理では難しくなる
- 借金総額が膨れ上がってしまう
- ブラックリスト期間が長くなる
- 財産の処分をしなくてはいけなくなる
- 弁護士費用が高額になる
- 差し押さえや強制執行を受けることがある
この①~⑥のリスクは、どれも嬉しくないですよね。
もちろん、早期のご相談でも、借金の金額が高額であれば、個人再生や自己破産を検討しなくてはならないケースもあります。
任意整理であれば、ブラックリストに載る期間も5年で済みますが、個人再生・自己破産を選択すると5~10年に延びてしまいます。
また、個人再生・自己破産は、借金総額で考えるため、車などを引き揚げられることになったり、財産を処分しなくてはいけないことも出てきます。
そして、手続き費用も高くなり、期間も半年以上を要することになります。
※すでに差し押さえや強制執行を受けている場合は、個人再生・自己破産の申立てをした後でしか止めることができなくなりますのでご注意ください。
債務整理をするベストなタイミングとは?
さいごに債務整理をするにあたって、ベストなタイミングがあるのか?ということを一緒に考えたいと思います。
それは、あなたの中で
ヤバイ…
という感覚を思った時です。
あなた自身が、今の状況はマズイ…ヤバイ…と危機感を持たなくては、誰かが説得しても無意味でしょう。
あなたの頭の中が借金のことで一杯になって、心のゆとりも無くなってしまった時には、弁護士のところに相談にお越しください。
その場で、即依頼をしなくても大丈夫です。
まずは、自分がどのようになるのかを知ってください。
その上で、債務整理が必要だと感じたら、その時に弁護士にご依頼ください。
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