債務整理でクレジットカードはどうなる?不安と疑問を解決

借金で生活は困っているけれど、クレジットカードは、生活の1つとなっているからこそ、債務整理への踏ん切りをつけることができない。

 

債務整理を検討した時、きっとクレジットカードは使えなくなるんだろうなと想像つく方は多いことだと思います。

 

あなたのクレジットカードに対する不安な思いはどれに該当しますか?

  • クレジットカードを持てなくなるのは社会的に恥じだ
  • 生活の補填に使えなくなるのは困る
  • 買い物に不便になるのではないかと不安になる
  • 今までやれていたことがやれなくなるのでは?

こういった不安が挙げられるのではないでしょうか。

 

この記事では、債務整理をした時にクレジットカードがどうなるのか、今あなたが抱える生活の変化への不安は本当に影響があるのかを解説します。

弁護士 鬼頭
先に結論を言うと、
債務整理をしても、あなたが感じているほどの生活に変化がなく、生活再建していくことが可能です。

 

 

 

<よくある疑問>債務整理をするとクレジットカードはどうなるのか?

 

多くの方がクレジットカードを所有しており、支払い困難となって相談にお越しになり、債務整理を依頼されています。

この時、クレジットカードがどうなるのか、今後どうなるのかという質問をよく受けることがあります。

 

また、余談ですが、クレジットカードに固執し、生活再建を諦める方が稀にいらっしゃいます。

今、本当にあなたにとって必要なことを考えていきましょう。

弁護士が見ているのは、あなたの明るい未来です。

 

該当のクレジットカードを使うことはもうできないのか?

債務整理をするとなると、大きな抵抗を感じるのは、クレジットカードの便利さを失う不安だと思います。

 

クレジットカードは、非常に利便性が高いものですが、そのクレジットカードが元凶となって、生活苦に陥ってしまう方ばかりです。

 

まず、債務整理を行うと、あなたのクレジットカードを回収することになっています。

債権者となるクレジットカード会社には、弁護士が入りましたよ!という意味の受任通知を発送します。

発送と同時に回収したカードは、ハサミを入れて送り返すので、あなたの手元にカードは残りません。

また、紛失したり、忘れてしまって手元にあったとしても、クレジットカード会社の方に受任通知が届いていれば、取引は停止されてしまいます。

 

よって、クレジットカードは、債務整理をすると

使うことはできないが答えです。

 

持っているクレジットカードは、全部処分しなくてはいけないのか?

債務整理を依頼した時には、弁護士があなたのクレジットカードを回収し、ハサミを入れて、各クレジットカード会社に返送するというルールがあります。

この時、回収の対象になるクレジットカードは、あなたの選ぶ債務整理によって変わってきます。

 

<任意整理の場合>
任意整理は、あなたの任意で金融会社を選ぶことができます。
任意整理すると決めたクレジットカードは、その場で回収することになります。
よって、任意整理をしないクレジットカードまで回収することはありません。回収していないカードについては、途上与信のタイミングまで使うことは可能ですが、そのタイミングがいつなのかは、各クレジットカード会社によって違うので何とも言えません。
いつ使えなくなるかはわかりませんので、当てにしないことが大切です。

※途上与信とは、実は、あなたが知らないだけで、契約中に定期的に審査がされています。この審査のことを途上与信と言います。

 

<個人再生・自己破産の場合>
どちらの手続きにおいても、あなたの借金すべての手続きになるので、クレジットカードはすべて回収になります。
万が一、クレジットカードを所有していることを黙っていると、バレた時に裁判所に手続きが認められず、失敗に終わる可能性が非常に高いのでご注意ください。

 

債務整理中にクレジットカードをつくることはできるのか?

信用情報機関に事故情報として登録されるので、クレジットカードを持つことはできません。

 

それでもクレジットカードの申し込みをしたい場合…

 

任意整理であれば、裁判所に申立てを行いませんし、クレジットカードの申し込みをしても問題はありません。

 

しかし、個人再生と自己破産は、裁判所に申立てを行う手続きです。

通帳のコピーや家計収支表の提出などがあるので、抜け道などなくバレます。

バレることがあれば、その手続き自体が失敗に終わる可能性も非常に高いのでやめましょう。

 

最短でクレジットカードが持てる期間とその他の代替方法

キャッシュレスの現代は、非常に便利になりました。

弁護士 鬼頭

弁護士という立場から言わせていただくと、今後借金であなたが苦しむことのないように「後払い」になるような決済の仕方をすべてやめていただきたいなと思います。

 

原則、債務整理をすると完済から5年経過するまで、信用情報機関に事故情報として登録されています。

 

しかし、ネットを検索してみると、債務整理後2年でクレジットカードの契約ができたという声もあるので、一概には言えないようです。

この辺りは、各クレジットカード会社の意向もあるので、弁護士からは何とも言えません。

 

また、クレジットカードを持ちたい理由が、キャッシュレスサービスを使いたいということであれば

  • デビットカード
  • チャージ型決済サービス

この2つのカードを利用することで、以前と変わらない生活を維持することはできます。

 

債務整理中にはできませんが、債務整理後に生活がある程度落ち着いてきたら、デポジットカードを利用するという手も使えなくはないです。

デポジットカードは、あらかじめ保証金を支払う仕組みですので、万が一支払えなくなったとしても、その保証金で賄うというカードです。

※保証金の額=限度額になります。

 

携帯電話の契約もできなくなるのか不安

よくある質問で、携帯電話の契約についてを簡単に書いておきます。

 

携帯電話の契約自体は、おおむね回線契約であれば、問題がないことが多いです。

一部、格安SIMの契約はできなかったという声もありますが、ドコモ、Au、ソフトバンクなどはできるようです。

 

ですが、注意点は2つあります。

キャリア決済は、個人再生・自己破産の手続き中に使うのは禁止です。

これは、後払い=借金です。

 

また、端末の割賦契約は、信用情報機関に照会されるためできません。

安い端末または一括での購入しかできなくなるのでご注意ください。

 

次に、債務整理をしたことで発生するクレジットカードにまつわるデメリットがあるのかを解説していきます。

 

 

債務整理をしてクレジットカードが持てなくなるのは社会的にダメージがあるのか?

 

債務整理をしたことで、社会的にダメージを受けることは基本的にはありません。

 

ただ、信用情報機関に事故情報として登録されることになるので(所謂ブラックリストのこと)信用情報の照合が必要になる契約は一定期間できなくなります。

  • スマホの割賦契約
  • 新規クレジットカードの申込み
  • 新規の借入、ローン契約
  • 保証人

こういったことに制限を受けます。

 

ブラックリスト(信用情報機関)事故情報の登録期間はどのくらい?

 

会社から借入をしていたり、家族から資料をもらわなければならないケースで躊躇される方はいますが、社会的にバレることもなく、任意整理、個人再生、自己破産を行う人がほとんどです。

 

特にクレジットカードをひけらかすことも実際はないと思います。

債務整理をしてクレジットカードが持てなくなることは、当人の心理的な問題の方が大きいものです。

では、その心理的な問題の要因となりそうなものを順に解説していきます。

 

 

債務整理をしてクレジットカードで生活の補填ができなくなる不安

 

これまで、現金が足りなくなった時にクレジットカードを使って、買い物などをしていた場合、債務整理をすることでクレジットカードを使うことができなくなります。

 

※任意整理では、自分で金融会社を選ぶことができますが、任意整理しなかったクレジットカードにおいても、一定期間後、途上与信の審査がかかり、事故情報の確認をされると使用ができなくなりますのでご注意ください。

 

多くの相談者の方が、

このカードは使えなくなります。

と、聞くと…それは困ったと言いますが、ちょっとよく考えてほしいことがあります。

 

これまで、あなたの生活を圧迫してきたのは、借金の支払いが膨れ上がってきたから、クレジットカードで補填したり、キャッシングを利用したりしてきたことと思います。

 

債務整理は、借金の負担を軽くする手続きです。
収入と支出のバランスが変わります。
これまでの生活ベースで考えないでください。

 

<任意整理の場合>
将来利息をカットすることで、毎月の返済額が安くなる可能性のある手続きです。
これまで支払ってきた金額との誤差で生活は送りやすくなるはずです。
もし、まだ生活に不安があるのでは、任意整理では借金の負担が軽くなっていないということが言えます。

 

<個人再生の場合>
借金総額を大幅にカットすることで、毎月の返済額も大幅に変わります。
クレジットカードが使えなくなったとしても、生活費として残る金額が大きく変わるはずなので、クレジットカードが使えないことだけに注目するのではなく、全体的にどうなるのかをシミュレーションしましょう。

 

<自己破産の場合>
借金そのものを帳消しにする手続きなので、毎月の支払いはゼロになります。
実際の収入と固定支出を考えてみましょう。
クレジットカードが使えなくても、生活することに困ることはなくなるはずです。

 

これらの手続きをしても、生活費に不安がある場合には、あなたの生活そのものを見直す必要があります。

 

次にクレジットカードが持てなくなることで買い物にどのような不便が生じるのかを考えてみましょう。

 

 

債務整理をしてクレジットカードが持てなくなると買い物に不便を感じるのか?

 

債務整理をするとクレジットカードが持てなくなるので、買い物に不便が起きないかと不安になりますよね。

 

あなたの不安とは

  • ネットショッピングに困る
  • オンライン決済が使えなくなる
  • ETCが使えなくなる

主にこれまで済ませられた決済ができなくなることではないでしょうか?

 

確かにネットやオンライン上で決済したいことはありますよね。

でも、これらは

デビットカードや○○ペイで代用することが可能です。

 

後払いなのか、その場払いなのかの違いだけです。

 

次にETCですが、少しお金は必要ですが、ETCパーソナルカードというものがあるので、これまで通りETCの使用は可能です。

 

クレジットカードが持てなくなるという感覚だけに縛られるとできなくなると思いがちですが、代用するものはあるので、同様のサービスを受けることはできます。

 

 

まとめ|債務整理をしてクレジットカードが持てなくなると今までやれていたことがやれなくなるのか?

 

債務整理をすることで、いろんな制限を受けると思われるでしょう。

 

確かに、これまでできていた契約ができなくなります。

お子さんの奨学金の保証人になれないと学費が…と困るかもしれませんが、機関保証がありますので、奨学金を借りることに問題は起きません。

 

上述してきたように、デビットカードで代用できたり、○○ペイを利用したりすることで、いくらでもこれまでと変わらない生活を送ることは可能です。

 

債務整理をしたことで受ける制限は、後払いができなくなることです。

 

○○ペイに入金をして、先払いにする

デビットカードで支払いをする

 

そうすれば、何も生活は変わりませんよ。

 

 

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