あなたは、何かに投資をしたことがありますか?
その投資する相手のことをよく知っていますか?
世の中、詐欺と呼ばれる手口は、たくさんあります。
その中でも、投資詐欺というものに遭ってしまうと、自分では、それが詐欺に遭っているという感覚さえもないかもしれません。
なぜなら、投資したお金が返ってくるという経験をしているからです。
もし、身に覚えがあるのなら、どうぞ最後までお読みください。
また、身に覚えがないのなら、備えとして、知っておいてください。
最近多発している投資詐欺の手口と相手は…
「○○に投資してくれたら、○%上乗せしてお返ししますよ」
お金が欲しいな~なんて思っている時に持ち掛けられる話は、思わず耳を傾けたくなるのかもいしれません。
ですが、その相手は、
あなたの知っている相手とは限らないのです。
なぜなら、SNS上の相手であるという相談が非常に多いのです。
今や便利な時代です。
SNSで知り合った見知らぬ人とも意気投合して、仲良くなることも普通になりました。
TwitterやInstagramのDMから、密なやり取りをして、LINEを繋げてしまうことも、珍しい話ではありません。
しかし、その相手のこと…
あなたは、どこまで知っているでしょうか?
住んでいるところは?
性別は?
名前は?
それは、真実なのでしょうか?
なぜ、投資詐欺で苦しむことになるのか?
最初は、相手の提案に疑心暗鬼になりながらも、ダメもとで投資をしてみたとします。
返ってこなかったらどうしよう…
そう、最初は、そう思うはずなのです。
ところが・・・
ちゃんと、○%上乗せで返ってくるのです。
お金が増えることを知れば、あなたも夢が膨らみます。
最初、3万円しか投資しなかったけど、それが、5万円になれば、すごく儲かった気持ちになります。
次には、10万円投資して、15万円になれば、また…と、欲が出てきます。
そうしているうちに、気づけば、多額の投資を行いたくなります。
足りない資金ならば、消費者金融から借りても、その儲かったお金で返せばいいし、自分への痛手は何もない。
この危ない計算式が頭の中に成立してしまうのです。
相手のことを知らないのに…知っている気になる。
SNSのアカウントくらいしか知らないのに、現実に存在している人のような気になる。
ただ、問いただされたら…どこの誰かも、実はよくわかっていない…
けれど、明日も続くと思っていたやり取りだと思います。
しかし、無情にも
突然、相手が消える。
あなたに残るのは…
増えると思って、投資した借金の返済だけ…
待てど暮らせど、振り込まれないお金に連絡の取れない相手…
しかし、消費者金融からしてみれば、そんなことは関係ないので、返済を迫られてしまいます。
どうにか、他で借入をして、免れたとしても、いたちごっこで、限界が訪れます。
そうなってから、当事務所に相談にいらっしゃる方が多いのです。
警察へ相談に行っても、証拠不十分になれば立件できない
まず、警察に行かれる方がいますが、上述した通り、証拠が不十分過ぎて、警察では対応できないと判断されてしまうのです。
警察は、その事件で、相手を逮捕することができるかどうか、介入の見極めをします。
もし、逮捕できるような相手であるのなら、被害弁償は、刑事事件でも行うことができるので、相手が支払ってくれれば、解決できますが、このような架空の相手である場合は、そもそも逮捕することが難しいです。
残念ですが、相手は、それも理解した上で、あなたに持ち掛けたものだというオチです。
いや、でも、銀行口座を知っているんだから、わかるでしょう?と思われるかもしれませんが…
口座を調べたところで、どこかから買い取りしており、実態が不明で、その当人を見つけ出せません。
だから、このような状況で、警察へ相談に行っても「弁護士のところへ行ってください」と言われてしまうことになるのです。
架空投資詐欺の相談を弁護士にしたら、何ができるのか?
警察が役に立たないのなら、弁護士はどうなんだろう?
そう思うのが人です。
残念ながら、警察が介入できないと言った問題を僕たち弁護士が一生懸命調べても、相手を見つけることができないと答えを出さざるを得ないことも多いです。
よって、僕たち弁護士が、あなたのために提案できることは、
背負ってしまった借金の返済に対して、どうすることができるか…ということです。
そんな…と、不本意なお気持ちになりますよね。
どんなにあなたの気持ちを理解してあげることができたとしても、それだけでは、借金を無くすことができません。
現実起きた事象は、
あなた名義で借りた借金があるということで、
借りた動機が「投資するためだった」という話です。
あなたが騙されたと感じることと、「借金をした」という事実は、別問題になります。
債権者は、あなたにお金を貸しています。
借りたあなたには、どんな理由があっても返す義務があります。
これを解消するために弁護士は、債務整理を提案することになります。
あなたの状況に応じて、任意整理・個人再生・自己破産という3つの選択肢から、最良なものを提案します。
★任意整理は、利息をカットし、元金の分割返済を3~5年で行うことです。
★個人再生は、裁判所に申立てをして、借金総額を大幅にカットし、3~5年で返済していくものです。
★自己破産は、裁判所に申立てをして、財産と借金をゼロにするものですが、財産は、全部無くなるわけではありません。
これらの中から、あなたの状況に見合ったものを選ぶことになります。
【まとめ】詐欺に遭ったことを嘆くよりも、再スタートをしよう!
あなたのお気持ちからすれば、どうにもならない気持ちで一杯だと思います。
あの日、安易に応じなければ…後悔の念で打ちのめされてしまうかもしれません。
でも、高い学習費用だったと思えれば、あなたの未来は変わります。
誰でも、間違いを犯したり、正直すぎて馬鹿を見ることもあるものです。
どうにもならない過去をすべて清算して、どうか新しいスタートへと役立ててください。
先にあなたと同じ思いをした人たちは、債務整理をして、再スタートを切っています!
ここまでエスカレートしていなくても、不安である場合は、相談だけでも大丈夫ですので、足をお運びください。
僕は、依頼していただくことだけが弁護士の仕事ではないと思っています。