仮想通貨を上場前に購入する前に知っておくべきリスクと失敗後の対処法

はじめに|仮想通貨上場前購入の魅力とリスク

仮想通貨市場は、短期間で大きな利益を得られる可能性があるため、多くの投資家を魅了しています。

特に、仮想通貨が上場する前に購入することで、上場後の価格上昇に伴い、大きなリターンを期待できるケースがあります。ビットコインやイーサリアムといった成功例を見て、「自分もチャンスを逃したくない!」と感じる人も少なくありません。

しかし、その裏には高いリスクが潜んでいます。上場前の仮想通貨は未成熟であり、価格が急激に変動することが多く、最悪の場合、投資した資金をすべて失う可能性もあります。この記事では、仮想通貨上場前の投資のリスクと、万が一失敗してしまった場合にどのように対処すればよいのかを解説します。

 

ビットコイン・イーサリアムの成功例に学ぶ|歴史と暴騰の背景

 

仮想通貨市場において、ビットコインやイーサリアムのような成功例は、投資家にとって大きな夢と希望を与えます。それぞれの成長の歴史を簡単に振り返り、なぜこれらが暴騰したのかを見ていきましょう。

ビットコインの歴史と成功例

「Satoshi Nakamoto」という匿名の人物が2008年に論文を公開し、2009年1月にビットコインが誕生しました。

 

発売当初、何とビットコインの価格は、〝0円〟でした。

数ヶ月経っても、0.07円と価値は上がりませんでした。

 

さらにその数ヶ月後、ピザの支払いに1万BTCを支払ったという話が有名ですが、この時点での価値は、まだわずか0.2円でした。

 

発売から3年ほど経った頃、アメリカのTIME誌が取り上げたことで、周知されるようになり、1BTCあたり80円台へと価値が上がっていきます。

 

さらに、1BTCあたり1,500円へと、創設時の2,000倍へと上昇していきます。

 

しかし、ハッキングの被害を受け、一時期400円台に下降するも、2013年になると多くの人がビットコインへ投資を行うようになり、4,000~5,000円台へとさらに上昇。

 

日本でもNHKが特集を組むなどし、知名度が上がり、12万円台に突入していきます。

 

その後、何度も上昇・下落を繰り返し、

2023年6月14日時点では、

1BTCあたり 3,624,184円という高額な仮想通貨へと成長しました。

イーサリアムの成長と背景

イーサリアムは、ビットコインに続く第二の仮想通貨として2015年に誕生しました。スマートコントラクト技術により、より多様なプロジェクトで使用されることが期待され、瞬く間に市場で注目を集めました。ビットコインほどの暴騰はないものの、その成長は安定しており、多くの人が投資を検討する要因となっています。

 

2013年、カナダ人のヴィタリック・ブリテンさん(当時19歳)によって考案されました。

 

2014年のプレセールでは、20円ほどの価格でした。

 

2016年になって、やっと1ドルを超える価値が生まれ始めます。

 

しかし、2017年3月以降、どんどん価格は上昇し、半年程度で100ドルから1,400ドルへと暴騰します。

日本円に換算すると、1万円程度だったものが14~5万円へと半年で価値が大きく上がりました。

 

その後、ビットコインと同じく、上昇・下落を繰り返し

2023年6月14日時点

1ETHあたり 243,747円で取引される仮想通貨へと成長しました。

 

イーサリアムは、後述するICOにも応用が可能な仮想通貨で、NFTでも必要不可欠な存在となりました。

 

弁護士 鬼頭
こうやって2つの仮想通貨を見てみると、ものすごく夢のある投資が期待できるような気がしますよね。何年かすれば、上場前の仮想通貨が何千倍、何万倍になるかもしれないと思えば、投資を考えたくなるものです。

 

 

ビットコインやイーサリアムは、取引される価格が高額なため、安易に手が出せません。

上手な先読みをして、もっと効率よく投資で夢を見たいという方にとっては、上場前の仮想通貨の方が手も出しやすく感じます。

 

しかし、そこには注意が必要なことも多く、世界中で仮想通貨は盗まれたり、詐欺に遭ったりなど被害も出ているため、慎重に検討していただきたいところです。

 

その注意点について、弁護士だから注意喚起できることを詳しく解説していきます。

 

仮想通貨上場前の購入リスク|何を知っておくべきか

 

仮想通貨を上場前に購入することは、一攫千金を狙える反面、さまざまなリスクが伴います。特に、上場前の仮想通貨には価格の安定性や信頼性が欠けていることが多いため、注意が必要です。ここでは、仮想通貨を上場前に購入する際に知っておくべき主なリスクについて、さらに掘り下げて解説します。

1.価格変動のリスク|短期間での急激な変動

上場前の仮想通貨は、情報が少ない段階での取引が行われることが多いため、非常に高い価格変動リスクを伴います。まだ市場全体での認知が進んでいないため、プロジェクトに関する新しい情報が出るだけで価格が大きく上下する可能性があります。

特に、投資家が注目している仮想通貨が突然上場に失敗する場合、価格が急落することもあります。また、上場後に期待されていたほどの成長が見られない場合、上場直後に大量の売りが発生し、価格が暴落することも考えられます。これにより、購入時の価格に対して大きな損失を被るリスクがあるのです。

2.流動性の低さ|売買が難しい可能性

上場前の仮想通貨は、まだ市場で広く取引されていないため、流動性が非常に低いことが多いです。流動性が低いということは、仮想通貨を売りたい時に、すぐに買い手が見つからない可能性があるということです。

例えば、ある仮想通貨に興味を持っている投資家が少ない場合、市場でその仮想通貨を売却しようとしても、買い手がつかないために思うように売ることができず、価格が大幅に下がる可能性があります。流動性が低い市場では、少数の大口投資家が価格を急激に動かすこともあるため、個人投資家にとってはさらにリスクが高まります。

3.プロジェクト自体の不確実性|詐欺や失敗プロジェクトのリスク

仮想通貨プロジェクトの中には、実際には価値のないプロジェクトや詐欺的なものが存在します。特に、上場前のプロジェクトでは、まだ開発段階にあることが多く、実際にどの程度の成功を収めるかが不透明です。

詐欺的なプロジェクトでは、投資家から資金を集めた後、プロジェクトが突然消滅し、資金が持ち逃げされるケースもあります。また、真面目に取り組んでいるプロジェクトであっても、技術的な課題や市場の競争に負けて失敗することが少なくありません。その結果、仮想通貨の価値がほぼゼロになり、投資金が全額失われることも考えられます。

4.取引所やプロジェクトのリスク|上場中止や突然の撤退

仮想通貨は、上場が確定するまで何が起こるかわかりません。例えば、プロジェクトが資金不足や技術的な問題に直面し、予定していた上場が中止されるケースがあります。また、仮想通貨を取り扱う取引所が規制の影響で突然閉鎖されることもあり、資産が凍結されるリスクもあります。

さらに、取引所がサポートしていた仮想通貨が突然取り扱いを終了する場合もあります。そうなれば、購入した仮想通貨の売買ができなくなり、資金の流動性が完全に失われてしまう危険性もあります。

5. 規制リスク|国や地域による規制の影響

仮想通貨市場は、国や地域ごとに規制が異なり、規制が強化されると投資に影響を与える可能性があります。特に、仮想通貨に対する政府の方針が変わった場合、仮想通貨の取引が制限されることもあります。たとえば、中国では過去に仮想通貨取引所の閉鎖が命じられ、多くの投資家が資産を失う事態に陥りました。

また、国際的な規制の強化により、上場前の仮想通貨が取引できなくなるリスクもあります。将来的にどのような規制が導入されるか予測できないため、この点も大きなリスクの一つです。

 


このように、上場前の仮想通貨には複数のリスクが存在します。これらのリスクを十分に理解した上で、慎重に投資を行うことが必要です。


 

上場前の仮想通貨で失敗した場合の対処法|債務整理の選択肢

 

仮想通貨投資で損失を抱えてしまい、借金を背負うことになる場合もあります。そんな時でも、諦める必要はありません。債務整理という法的手続きを活用することで、無理のない形で借金を整理することが可能です。ここでは、仮想通貨投資に失敗した際の代表的な債務整理の方法を紹介します。

1. 任意整理

任意整理は、債権者と交渉して返済条件を見直し、毎月の返済額を無理のない範囲に調整する手続きです。仮想通貨による損失が大きい場合でも、任意整理を通じて返済計画を立て直すことができます。

2. 個人再生

個人再生は、裁判所を通じて借金の一部を減額し、残りを3〜5年の返済計画で支払う方法です。多額の借金を抱えてしまった場合、個人再生により生活を立て直すことが可能です。

3. 自己破産

自己破産は、借金をすべて免除してもらう最終手段です。仮想通貨投資でどうしても返済ができない状況に陥った場合、この方法で借金をゼロにすることができます。

 

弁護士 鬼頭
このいずれかの方法から、あなたに合った債務整理を選び、生活再建へと導くのが弁護士の仕事です。細かな条件や状況があると思いますので、詳しくは、無料相談へお越しください。

 

まとめ|リスクを理解した上で仮想通貨投資をすることが大切

 

仮想通貨を上場前に購入することは、リターンが大きい一方で、リスクも非常に高い投資です。特に、情報不足や市場の不安定さから予期せぬ損失を被る可能性があるため、慎重な判断が求められます。

もし、仮想通貨投資で失敗し、借金を抱えることになった場合でも、債務整理という救済策があることを覚えておきましょう。早めにプロの弁護士に相談し、適切な対応を取ることで、生活の再建を図ることが可能です。リスクを十分に理解し、必要であれば、すぐに行動を起こすことが成功へのカギとなります。

 

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