お金を借りてしまったけど
借金を返すあてがない…
「返済できないとわかっていても、どうして借金をしてしまうのだろう?」
借金が膨らむほど、焦りや不安で頭がいっぱいになり、解決策も見えにくくなってしまいます。
そうすると、当たる先がないので、自分のことを必要以上に責めてしまいがちです。
実は、借金を重ねてしまう背景には、私たちの心の中にある「自己管理の難しさ」や「現実から目を背けたくなる気持ち」が影響していることがあります。
そして、「そのうちなんとかなる」と楽観的に考えてしまうのも、決して珍しいことではありません。
<借金が返せなくなるとどうなるのか>
- 督促状や電話がかかってくる
- 滞納から2ヶ月でブラックリストに載る
- 債権回収会社に譲渡される
- 裁判所から支払督促・訴状が届く
- 給料・口座などの差押えを受ける
最終的に借金を支払えないまま放置していると、最後には、給料や口座の差押えをされてしまうことになります。
これ以上、事態が悪化する前に「今」できることを一緒に考えましょう。
今日は「借金を返すあてがないのに借りてしまう人の心理と対処法」を解説します。
返すあてがないのに借金してしまう人とは
返すあてがないのに借金してしまう人は、大きく2つの特徴があると考えられます。
それは、「自己管理能力が低い人」と「現実逃避傾向が強い人」です。
自己管理能力が低い人とは
自己管理能力とは、行動や感情をコントロールする能力のことを言います。
例えば、衝動的に物を買ってしまったり、計画性なくお金を使ってしまう人を指します。
- 見栄を張ってしまう
- ストレスで衝動買い
- ギャンブル依存など
誰かと同じ物が欲しかったり、自分もこの程度は持っていなければ…というプレッシャーに打ち勝てないことはありますか?
また、自分のストレスや負けん気、一度のめり込んだら、勝つまで気が済まないなど、自己コントロールが上手くできず、後で後悔することはありませんか?
これらのことを繰り返していると、収入に見合わない支出をしてしまいお金に困る事態に陥ってしまいます。
また、そのお金に困った状態になった時「借金をして解決しよう」と、短絡的な行動をしてしまうことも考えられます。
現実逃避傾向が強い人とは
現実の問題や苦しみから目を背けて、別のことに没頭してしまう傾向のことを言います。
「自己管理能力が低い人」と同じお金の使い方をしても、ちょっと理由が異なる場合があります。
あなた自身に起きている問題を認めたくないために、さらにお金を使って快楽を求めたり、借金をすることで、一時的に現実から逃れることができると考えてしまうことがあります。
例えば、夫や妻、親と喧嘩した、子育ての憂さ晴らし、上司から理不尽なことを言われた…など、日常的に起こり得るストレスの対処が上手くできず、買い物やギャンブルなどに逃げることで、自分を保とうとしてしまう傾向にある人を指します。
続いて、借金を返すあてがないのに借りてしまう心理について解説します。
借金を返す当てがない、返せないのに借金をしてしまう家族がいる場合
ご家族様として非常に困るのが、金銭感覚のズレですよね。
しかも、一緒に暮らす家族が、借金を返せる状況にないのに、お金を借りてしまうので困るというご相談をいただくことは、僕も弁護士として、よく受ける相談の1つです。
借金問題の解決方法は、
借金をした人が相談に行くことが必要です。
でも、それが簡単にいかなくて困ることだと思います。
まずは、ご家族様がどんな方法があるのかを弁護士に先に相談することもできます。
本人不在でも、同居の家族の相談を弁護士に無料で相談できます。
最終的には、借金問題を解決するためには、ご本人様を説得して連れて来ていただくことは必要ですが、あなたの心配を取り除き、あなたが解決策を先に知ることで、救われるものがあると思います。
このまま借金を放置していたらどうなるのか?
家族へはどんなリスクが考えられるのかなどを面談の場で、しっかりとお答えいたします。
その上で、どんな選択をさせていったらいいのか、一緒に考えていきましょう!
<関連記事>
借金を返すあてがないのにお金を借りてしまう心理
借金を「返済することができない」という不安感や自分の生活に対する不満、ストレスなどが原因で、借金をしてしまう人には、どんな心理があるのでしょうか。
借金を繰り返す人は、
- 見栄っ張り
- 浪費癖
- 自制心が働かない
- ギャンブル依存
- 買い物依存
- 飲酒など
いずれか、あるいは重複したものが借金の原因になっていることが多いです。
さらに、借金を繰り返してしまう人は
「お金はいつか返せる」
「まだ、大丈夫」
という、楽観的な考え方をしていることもあります。
そう思っているうちに、借りた元金以上に利息は膨れ上がってしまうことだってあります。
でも、気づいた時には、「返済することができない」、「返済期限が過ぎてしまった」という事態に陥ってしまいます。
借金を返すあてがないのにお金を借りたことで起きる問題
返済計画を立てられる場合の借金と無計画の借金では、状況が異なってきます。
特に「借り癖」がついてしまっている人は、以下の5つの問題は大丈夫でしょうか?
♦いつの間にか利息が膨らんで、さらに返済が困難な状況になってしまった
♦借金の取り立てや催促で、精神的なストレスや不安を感じている
♦家族や友人との関係が悪化してしまった
♦滞納により、信用情報に傷がついている
♦ヤミ金などの違法業者からも借り入れがあって、暴力や脅迫にさらされる危険
借金問題は、お金の問題だけでなく、ご自身の心身の状態や対人関係など、あらゆる方向性から苦しむ危険があります。
借金を返すあてがなくなってしまったのなら、これからどうしていくべきなのかを考えることが優先です。
これ以上、どこかからお金を借りる行為はやめてください。
事態がより深刻化する一方です。
ここからは、「返せない借金」の対処方法を一緒に考えていきましょう。
借金が返せない場合の末路について
冒頭でも書きました。
<借金が返せなくなるとどうなるのか>
- 督促状や電話がかかってくる
- 滞納から2ヶ月でブラックリストに載る
- 債権回収会社に譲渡される
- 裁判所から支払督促・訴状が届く
- 給料・口座などの差押えを受ける
借金が返せないと、まず、督促状が送られてきたり、債権者から支払いの催促の電話がかかってきたりします。
それでも借金を返せずにいると、信用情報機関に事故情報として登録されてしまいます。
これは、ブラックリストと呼ばれているものです。
そして、全部の金融会社が債権譲渡するとは決まっていませんが、見知らぬ宛先から督促状が届くことがあります。
これは、債権譲渡といって、あなたの借金を回収する専門の債権回収会社に借金を譲渡したという意味です。
決して、いたずらではありませんので、手紙の文面をしっかりとお読みください。
それでも、返済がされない場合には、裁判所から支払督促または訴状が届くことがあります。
これは、債権者があなたの給料や口座を差押えて、借金を少しでも返してもらおうとしている証拠です。
裁判所からの通知を見て、驚いて相談にいらっしゃる方も後を絶ちません。
判決が確定してしまうと、あなたの給料や口座を差し押さえられてしまうので、そうなってから弁護士に助けを求めても、早急にあなたの状況を改善することができなくなります。
仮に自己破産をすると決めても、判決が確定し、強制執行(給料や口座などの差押え)されてしまうと、自己破産の申立後にしか、取り下げの申立てを行えないので、申立てまでの2~3ヶ月の間は、強制執行を受け続けることになります。
<関連記事>
最後に対処方法です。
借金を返すあてがない時の対処方法
もう借金が返せないと思った時に以下のことを考えてみてください。
1.借金の状況の把握
借金している金額、利息、返済期限、債権者などを明確に書き出してみましょう。
(例)
<債権者A>
借入額50万円、利息5万円、毎月27日に1万円の返済
<債権者B>
借入額100万円、利息不明、毎月10日に5万円の返済
<債権者C>
借入額30万円、利息不明、毎月27日に1万円の返済
こういった感じで書き出してみてください。
2.収入と支出の見直し
次に収入と借金以外の支出について考えていきましょう
(例)
給料…毎月25日、35万円<支出>
住宅ローン…8万円
光熱費…3万円
携帯…2万円
車のローン…5万円
保険代…2万円
教育費…2万円
食費…5万円
日用品費…1万円
その他…2万円
例えば、このような内訳になっていた時、借金を返済する能力は5万円です。
あなたの家計の状況を振り返ってみて、今、いくらなら返せるのか、まったく返せないのかを見つめてみてください。切り詰めるべきものや無駄な支出も同時に見えてくることもあります。
3.返済能力を高める
- 節約をする
- 副業をする
- 家族に協力してもらう
返済能力を高めるためにできることは、大きく3つです。
節約をするとともに、収入を増やせるのなら増やすことも大切です。
また、家族に借金を打ち明けることで、協力を得られる場合もあります。
しかし、家族には借金のことを言えなくて困っているケースが後を絶ちません。
4.専門家に相談する
借金問題・多重債務問題の専門家は、弁護士です。
司法書士も借金の相談に乗れますが、扱える金額の上限が1社140万円までであること、あなたの代理人になれないことから、弁護士が好ましいと思います。
多くの法律事務所では、無料相談を行っています。
あなたの状況によっては、相談した弁護士から「法テラス」への申請の手続きもできます。
何も心配はいりませんので、お近くの法律事務所にて無料相談をお受けください。
弁護士に相談することで、あなたの未来を再建することが可能になります。
もう、借金のことで苦しむ時間を終わりにしましょう!
借金問題を解決するためには「債務整理」を使おう!
債務整理には、大きく分けて3つの方法があります。
任意整理
将来利息をカットすることで、毎月の返済額を無理のない範囲に抑える方法です。
個人再生
裁判所に申し立て、借金を大幅に減額してもらう方法です。住宅ローンを除いた借金総額を1/5~1/10へと大幅に圧縮できます。住宅ローンを残したまま、借金を減額できる場合があります。
自己破産
裁判所に申し立て、借金そのものを帳消しにする方法です。生活に必要な家財道具や最低限の財産は残すことができます。
どの方法があなたに合っているかは、借金の額や収入、財産状況によって異なります。専門家と相談して、最適な方法を選びましょう。
債務整理のメリット・デメリット
借金問題を解決するためには「債務整理」という方法がありますが、メリット・デメリットを知らずして、やってみようとは思えませんよね。
債務整理のメリット
■借金返済の負担を軽減できる
■精神的な負担を軽減できる
■督促が止まる
債務整理のデメリット
■ブラックリストに登録される:一定期間、クレジットカードやローンが利用できなくなります。
■財産を処分しなければならない場合がある
■手続きに費用と時間がかかる
次に、各手続きのメリットとデメリットをご紹介します。
任意整理
弁護士や司法書士が債権者と交渉し、将来の利息をカットしたり、返済期間を延長したりすることで、毎月の返済額を減らす手続きです。
裁判所を通さないため、比較的短期間で手続きが完了するのが特徴です。
メリット
借金の額が比較的多くない方に向いてます。
■債権者を選べる
同一の保証会社の場合は、両方手続きが必要になるケースもあります。
例)バンクイックとアコムなど
■弁護士や司法書士に依頼するだけで、手続きが完了する
■短期間(約3ヶ月ほど)で、手続きが完了する
デメリット
■高額な借金だと生活が楽にならない
■できることは「利息のカット」のみ
■債権者によっては、頭金・利息・期間の短縮などの条件が付けられてしまう
■債権者によっては、任意整理に応じてもらえない
個人再生
裁判所を通して、借金を大幅に減額し、原則3年間で返済していく手続きです。
住宅ローンがある場合は、住宅を手放さずに済む可能性があります。
メリット
借金総額は、住宅ローンを除いて、300万円以上ある方に向いています。
■住宅ローンを維持できる可能性がある
■自己破産と違って、財産を実際に処分しない
■住宅ローンを除いた借金総額を1/5~1/10へと圧縮できる
■自己破産のように資格制限がない
デメリット
■裁判所に申立てが必要で、時間がかかる(7~8ヶ月)
■財産がたくさんあると減額率に影響する
■安定した職に就いていないと手続きができない(専業主婦(主夫)、無職は不可)
■税金・年金・保険料・養育費・損害賠償金は対象外
自己破産
裁判所を通して、借金をゼロにする手続きです。
借金の返済能力がないと認められれば、借金の支払義務が免除されます。
メリット
■借金を帳消しにできる
■生活再建が可能
■最大99万円までの財産を残せる
■無職でも手続きが可能
デメリット
■プラスの財産を処分される可能性がある
■保険外交員、警備員、士業などに就いていると手続きができない
■税金・年金・保険料・養育費・損害賠償金は対象外
どの手続きが適切かは、あなたの状況によって異なります。
アーク法律事務所では、あなたの状況を詳しくお伺いし、最適な解決策をご提案させていただきます。
家族や周囲に知られたくない場合の対処法
借金問題を抱えている方の多くが「家族や職場に知られたくない」という悩みを持っています。ここでは、プライバシーを守りながら問題を解決する方法について詳しくお伝えします。
弁護士にプライバシーを重視することを伝える
相談時に「家族に知られたくない」という要望をはっきりと教えてください。その旨を考慮し、家族にバレずに手続きができないかを第一に考えます。
また、相談の内容は、守秘義務で守られているため、家族に知られることは絶対にありませんのでご安心ください。
郵便物の受け取り方法を工夫する
弁護士事務所からの郵便物を自宅ではなく、勤務先や弁護士事務所で直接受け取るなどの対応が可能です。
当事務所では、差出人が印字されていない封筒もご用意しておりますので、どの方法が良いかを相談しましょう。
弁護士に相談して借金問題を解決しよう
借金問題は、放置すればするほど、給料や口座の差押えをされてしまう危険性があり、あなたが今よりも生活に困ることが予想できます。
給料や口座の差押えをされることがあれば、今よりも生活は厳しくなり、生きる希望を見失う状態にもなりかねません。
弁護士は、あなたの味方です。
しかし、あなたが「相談してみよう」と思ってくださらないと、弁護士は活躍することができません。
弁護士への相談なんて、お金がかかると思われるかもしれませんが、借金・多重債務問題に関してのご相談においては、多くの法律事務所が無料で行っています。
お近くの法律事務所に足を運んでください。
当事務所でも、借金問題に関する相談を随時受け付けています。
「まずは、話を聞いてみたい」という方も、お気軽にご連絡ください。
一緒に一歩ずつ解決に向けて進んでいきましょう!
アーク法律事務所のサポート
アーク法律事務所は、借金問題に悩むあなたを、心からサポートしたいと考えています。
無料相談
どんなご相談でも、何度でも無料です。借金問題はもちろん、それ以外のことでも、お気軽にご相談ください。
親身な対応
経験豊富な弁護士が、あなたの状況やお気持ちに寄り添い、親身になって対応いたします。
柔軟な相談時間
平日夜間や土日祝日でも、ご相談いただけます。
明瞭な費用
弁護士費用は、事前に明確にご説明いたします。
任意整理:1社につき18,000円(税込)
個人再生:積立金×手続き期間(最低積立額は4万円から)
自己破産:24万円(税込)
すべて、着手金や報酬金、実費、手数料込の費用設定で、追加料金などはかかりません。
分割払いも可能ですので、お気軽にご相談ください。
法テラスの利用も可能です。
専属事務員によるサポート
弁護士だけでなく、専属の事務員が手続きをサポートいたしますので、安心して手続きを進めることができます。
プライバシー厳守
ご相談内容はもちろん、個人情報についても厳重に管理いたします。
即日対応
ご依頼いただいた場合は、すぐに受任通知を発送いたしますので、借金の督促や取立てをすぐに止めることができます。
【当事務所の無料相談の流れ】
当事務所、アーク法律事務所では、日弁連の規定を守り、面談相談のみの取り扱いとさせていただいております。
場所は、名古屋市中区丸の内3丁目17番地13号 いちご丸の内ビル6階にあります。
地下鉄「久屋大通駅」1番出口より北へ徒歩1分です。
面談時間は、平日10時より行っています。
平日夜間・土日のご相談も可能ですので、ご希望の日時をお知らせください。
ご相談料は不要です。
何度でもご相談いただいても、セカンドオピニオンのご相談でも無料です。
納得できる答えが見つかるまで、何度でもご利用ください。
一緒に明るい未来を見つけましょう。
【関連記事】
こちらに詳しくまとめていますのでご覧ください。
<債務整理をお考えの方へ>
債務整理とは何のこと?わかりやすく図解を使って説明します! |
【債務整理】弁護士と司法書士の違いや費用について |
債務整理|弁護士の選び方「3つの失敗しない重要ポイント」 |
弁護士費用の比較|債務整理の費用の相場はどのくらい? |
債務整理の相談時に必要なものは?弁護士が1番教えて欲しいこととは… |
債務整理のおすすめの手続きは?自分に合う方法の選び方 |
自己破産・個人再生|弁護士に相談前の事前準備・知識について |
<債務整理の注意点>
借金バレたくない!家族に言えないから無理な任意整理を選択してしまう |
任意整理ができない4つのパターンと難しい3つのケース |
個人再生が選択できないケースとは?意外な4つの落とし穴 |
自己破産ができない理由と条件があるので知っておいてください |
借金(ローン)返済途中に債務整理すると契約や商品はどうなる? |