どこからもお金が借りられないという状況は、
〝もう後がない〟と切羽詰まった気持ちになりますよね。
例えば、金融事故や総量規制を超えている場合、銀行や消費者金融から融資が受けられない場合があります。
金融事故とは、契約通りに返済がされていない状況を指します。
いわゆるブラックリストに登録されるような状況です。
総量規制とは、貸金業者から借りることができるお金の上限を規制することで借り過ぎ、貸し過ぎを防ぐために設けられたもので、「借入総額が年収の3分の1を超えてはならない」という法律のことを指します。
今、あなたに思い当たるお金が借りられない状況は何でしょうか?
♦信用情報に問題がある
♦すでに多額の借金がある
♦債務整理をした
どうしてもお金が必要なときには、どうすればいいのかを一緒に考えていきましょう。
どこからもお金が借りられない理由や原因について
まず、今のあなたの状況を1つずつ整理していきましょう。
どこからもお金が借りられない理由はどこにあるのかを一緒に考えたいと思います。
1.収入が不安定でどこからもお金が借りられない
あなたの収入、勤務先、借入履歴など、いわゆる信用情報を参照して、銀行や消費者金融は、あなたにお金を貸すかどうかを判断しています。
あなたの収入が少なかったり、勤続年数が短かったり、他での借入がたくさんあることで、お金を貸してもらえないことがあります。
また、今現在のあなたの収入はどれくらいでしょうか?
収入に対しての支出はどうでしょうか?
あなたの生活に必要な収入が得られないこと、または、支出や浪費が多いことで生活が成り立たないことは思い当たるでしょうか?
足りないお金を借りて補うという癖がないかを振り返ってみましょう。
また、病気やケガなどで仕事ができない状況に陥っていることも考えられます。
2.信用情報機関に事故情報が登録されてお金がどこからもお金が借りられない
あなたの信用情報に事故情報が登録されていると、銀行や消費者金融などの正規の金融機関からは、ほぼ間違いなくお金を借りることができなくなります。
これは、信用情報機関にあなたの借入状況、返済履歴を記録したデータベースが保存されており、そのデータを銀行や消費者金融は参照します。
<信用情報機関に載っていること>
・債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)
・債務不履行、強制執行
これらの情報は、3~5年信用情報機関に事故情報として登録されて残ります。
すでに多額の借金があることで、どこからもお金が借りられない
銀行に比べると、例えば、アコムやプロミスといった消費者金融は、ローン審査が甘めだったりします。
消費者金融の審査基準は、収入や勤務先などの情報をもとに返済能力を判断してお金を貸してくれますが、安易に借りてしまったことで、後に返済不能に陥るというリスクがあります。
また、多重債務状態を防ぐために総量規制という法律が設けられました。
借り過ぎ、貸し過ぎを防ぐため、年収の3分の1までを上限としているので、信用情報をもとに審査基準が厳しいところでは融資を断られてしまいます。
債務整理をしたことで、どこからもお金が借りられない
債務整理をすると、信用情報機関に事故情報として登録さることにより、銀行や消費者金融からお金を借りることができなくなります。
しかし、その債務整理があなたにとって合っていた手続きなのかを今一度振り返る必要があります。
なぜなら、債務整理をしたにもかかわらず、今現在もお金に困ってしまうというのは、何らかの問題が解決していないことを示しています。
これは、任意整理では支出の改善には至らず、また、弁護士費用の支払いが残ることが原因で、どこからもお金が借りられない状況であるのに生活苦に陥ることがあるからです。
それでも、お金を借りることで今の状況を改善させようと考えてしまうのが人間の心理です。
ですが、それは、事態を悪化させるだけになります。
どこからもお金が借りれない時の最終手段
銀行や消費者金融で融資を断られたから仕方ない…そう考えるよりも「どこなら借りられるだろうか?」と思案し、ブラックでも借りられる消費者金融を頼ったり、ヤミ金に手を出してしまう人がいます。
これは、事態を悪化、深刻化させるので絶対にやめましょう!
任意整理中でも借りれる極甘審査ファイナンス
ネットを検索すると、信用情報機関に登録されている人(ブラックの人)でもお金を貸してくれる消費者金融(極甘審査ファイナンス)があります。
例えば、セントラルやライフキーといった会社です。
<メリット>
・他社から借り入れできなかった人でも借りやすい
・審査に通りやすい
・早く借り入れできる
<デメリット>
・金利が高い
・返済期間が短く設定されている
・毎月の返済額が高い
債務整理後に借り入れてしまった場合でも、弁護士にご相談ください。
ヤミ金や融資掲示板などに手を出さないでください
本当にどこからもお金が借りられない状況に陥ると、ヤミ金や融資掲示板などを考える方がいます。
お金を貸すためには、許可が必要です。
ヤミ金は、無許可でお金を貸す違法業者です。
ヤミ金が貸してくれるお金は、少額なケースがほとんどです。
借りるために提示したあなたにまつわる個人情報は、取り立てのために悪用されるケースも後を絶ちません。
その少額な借入のために大切なご家族や勤務先にも連絡されてしまったり、減らない利息や取り立てに苦しむことになるので、絶対に手を出さないでください。
借りるよりも減らす努力!債務整理のご検討を
「お金がない」と思うと、ないお金を補おうとしてしまいます。
つまり、さらに借金をしようとしてしまうのです。
けれども、お金の都合ができたとしても、支払額は増えてしまいます。
支払額が増えることよりも、その場のお金に固執してしまうことにより、事態をどんどん拗らせてしまうので、限界を迎えてしまった…と感じた時には、もう自力で返済していくことは不可能に近いです。
債務整理しても苦しい、お金がない、今すぐお金が必要
債務整理をしたはずなのに生活が苦しい、お金がないという事態に陥っている場合
どうしてお金がないのか?
今のあなたにどうしてお金がないのかを考えてみましょう。
■無理な任意整理をしてしまった
■病気やケガなどで収入がない
いずれかに該当する場合、今のままでは金銭問題が解決しない可能性があります。
上手く収入を増やすことができればいいですが、簡単なことではありません。
支出を減らすだけでは、状況の回復の見込みが非常に薄い場合には、再度、債務整理の検討をしたり、生活レベルを下げるなどの手立てが必要です。
もしも、債務整理手続き中にお金を借りたら
債務整理の種類には、任意整理・自己破産・個人再生の手続きがあります。
任意整理の場合には、後に問題が起きることはありません。
しかし、自己破産や個人再生の手続き途中にお金を借りてしまったら、そのお金の動きを隠蔽することはできずバレます。
そして、
自己破産や個人再生は失敗に終わります。
つまり、免責許可、認可決定が下りない可能性が高くなります。
債務整理後にお金が必要な場合
1.収入を増やす(所持品を売る)
今のあなたの収入状況を考えてみましょう。
パートやアルバイトの状態なら、勤務日数を増やしたり、正社員を考えるなど、働き方の改善も必要です。
また、副業をしたり、不要なものをフリーマーケットに出して売ってお金にするなど、やれることはあるかもしれません。
ただし、あなたの体が持つ範囲、会社の規定を反しない範囲でお考え下さい。
2.支出を見直す、減らす
どうしてもやめられない癖はないでしょうか?
・ギャンブル
・投資
・買い物
・お酒、タバコなど
これらは、法律的に浪費とされるものです。
どこかから借りてでも浪費に回そうとしているのなら、その癖から直す必要がありそうです。
また、浪費が思い当たらない場合でも、家計簿として、収入と支出を書き出してみましょう。
意外な浪費や無駄が見つかるかもしれません。
お金を増やす努力よりも、使わない努力を考えてみることで変わることもありますよ。
3.生命保険の契約者貸付や行政への相談
今の一時しのぎにだけ使いたい状況であれば、以下の2つの方法があります。
生命保険の種類によっては、契約者貸付が可能なものがあります。
しかし、臨時収入ではなく保険契約の中で借金をするという扱いです。
よって、解約返戻金の範囲で利用しても保険が失効したり、契約を解除される恐れもあります。
一時的な運用であれば、利用してみる価値はあります。
また、行政に相談してみるという手もあります。
生活福祉資金貸付制度
失業や収入低下による生活困窮、生活再建に必要なお金を貸してくれる制度
申込みから1ヶ月ほどの時間が必要なため、急を要する場合の対応は難しい可能性があります。
まとめ|一緒にこれからのことを考えませんか?
どんな対処方法を見ても、どんな方法を試そうとしても、もうあなたの資力に限界を感じてしまった時の最終手段です。
債務整理の相談は、多くの法律事務所では無料で行っています。
お近くの債務整理を専門としている法律事務所にて、弁護士に相談してみることで解決策が見つかる可能性が高いです。
債務整理に注力している弁護士に相談してほしいことは、以下の2つです。
- 過去に無理な債務整理をしていないか
- 債務整理をすることで生活再建が可能になる
もしも、過去に無理な債務整理(任意整理)をしているのなら、別の方法で生活再建を考えなければ、事態が好転しません。
まだ、債務整理を行ったことがないのであれば、任意整理・個人再生・自己破産の中から、あなたに合った手続きを選択することで事態が好転させることができます。
また、病気やケガなどで収入がない場合、受任の際に「どこからも借りられなくなりますよ」とお話すると、困った表情をされます。
そんな場合にも、弁護士は一緒に寄り添います。どう生活状況を見直せばいいのか、必要に応じて、生活保護を検討するように勧めたりもします。どんな状況でも見放すことはありませんからご安心ください。
将来利息をカットすることで、毎月の返済額を減らせる可能性があります。
また、手続きしたい借金をあなたの意思で選べます。
個人再生
住宅ローン以外の借金を大幅に圧縮して、毎月の返済額を減額することが可能です。
特に住宅ローンを抱えている人におすすめな手続きで、住宅資金特別条項の要件に該当していれば、住宅を処分することなく手続きが可能です。
また、自己破産と違って、実際に財産を処分する必要はありません。
自己破産
返済事態ができる状態ではない人向けの手続きです。
養育費・税金・損害賠償金などの非免責債権をゼロにすることはできませんが、その他の借金のすべてを帳消しにすることが可能です。
財産を処分される可能性はありますが、生活必需品、1つ20万円以下、最大99万円までの財産であれば、自由財産として処分されることはありません。
債務整理、弁護士という言葉を聞くと驚かれる方もいるかもしれませんが、借金で困った人を救済するための法律として、債務整理も弁護士も存在しています。
今のあなたの状況を改善するために弁護士にお話しください。
あなたの未来を好転させるための道を一緒に考えます。
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