債務整理前、ご依頼後などのご不安なこととして、お客様からよくいただく質問
債務整理をしたら携帯はどうなりますか
債務整理すると携帯が使えなくなりますか
携帯電話はそのまま使えますか
債務整理したら、携帯は買えないの?
今や生活必需品である携帯電話です。
債務整理をすることで、携帯電話が使えなくなったら…と、考えると不安でたまりませんよね。
自己破産をする時、裁判所に申立てをしますが、裁判所の判断として、自己破産者にとって、携帯電話は生活必需品の1つであるとしています。
では、詳しく解説します。
【債務整理を検討中のあなたへ】携帯電話はどうなる?利用停止?機種変更は?
まず、あなたの今の状況から整理してみましょう。
例えば、携帯電話の支払いを滞納している場合については、その支払いを債権者として扱うかどうかが契約存続の分かれ道です。
しかし、今では、携帯電話の支払いを滞納した場合、2週間~1ヶ月で利用停止となり、2ヶ月の滞納で強制解約となります。
この時点で、その携帯電話会社で再契約することが難しくなり、場合によっては、他のキャリアでも契約が難しくなることがあるかもしれません。
よって、今現時点で携帯電話の滞納の有無が左右することもあることを念頭に入れておきましょう。
また、特に滞納がない場合には、携帯電話の支払いに関しては大きな心配をする必要はありません。
自己破産においても、携帯電話は必需品として考えていますので、自己破産をするからといって、解約をするように促されたりすることはありませんのでご安心ください。
ただし、キャリア決済等は、借金として扱われるため、債務整理を行うと決めた時点で利用をしないでください。
機種変更においては、債務整理を行うことで、割賦契約(ローン契約)ができなくなりますので、信用情報機関に事故情報として登録されている5年ほどは、一括で購入するか、家族に購入してもらうなどができれば問題ありません。
では、もう少し具体的にお話していきます。
任意整理ならば携帯の心配は不要です
債務整理の中でも、任意整理は、ご依頼者様側で、債権者を自由に選ぶことができる手続きです。
携帯の端末代や利用料を任意整理に含まないのであれば、心配は不要です。
これまで通り、利用することができます。
よくある注意点として、iPhoneなどの端末をペイデイ等で分割にしており、ペイデイを債権者にする場合には、該当端末を没収されることになります。
今現在、キャリアで割賦契約を結んでいる方は問題ありませんのでご安心ください。
しかし、
キャリアで割賦を組んでいる場合、次の機種変更時には、審査が通らないと思ってください。
任意整理をすることで、数年間(最大で完済から5年)、信用情報機関に事故情報として登録されます。
次に任意整理以外の債務整理の方法として、自己破産・個人再生のケースではどうなるのかを解説します。
債務整理で携帯が使えなくなるかは通信料と端末代の状況次第
自己破産・個人再生をする場合、携帯電話がどうなるのかは、あなたのご状況次第です。
大きく3つのパターンに分けて解説しますので、あなたのご状況と照らし合わせてください。
端末を一括で購入している場合は、携帯代に滞納がない場合またはある場合をお読みください。
自己破産・個人再生では、すべての支払い(一般的な借金)が債務整理の対象となります。
ただし、年金・保険料・養育費・損害賠償金は効力の対象外です。
携帯代(通信料)の滞納がない場合
携帯代(通信料)の滞納がない場合は、携帯の契約に関して問題が発生することはありません。
ただし、端末をキャリアで割賦契約している場合は、そのキャリアを債権者に含むことになり、同時に解約されてしまうことになります。
しかし、キャリア側で所有権留保という契約を交わしていないので、端末を没収されることはありません。
携帯代(通信料)の滞納がある場合
原則、滞納がある場合は、キャリアは、債権者という扱いになり、キャリア側は、利用代金の回収ができなくなるので、強制解約されることになります。
iPhoneなどの端末をペイデイ等で分割にしている場合
キャリアとの契約は、通信料のみで、iPhoneなどの端末をペイデイなどで分割購入している場合は、ペイデイを債権者に含まなければなりません。
ペイデイとの契約には、「所有権留保」と書かれているため、iPhoneなどの端末は、ペイデイ側が没収することになりますのでご注意ください。
携帯電話の解約や端末の没収を避けたい場合の回避方法
どうしても、携帯電話の使用を続けたい、端末の利用を継続したいという場合には、1つだけ回避できる方法があります。
通信料金や端末代を家族や友人に支払ってもらう方法です。
第三者の弁済であれば、問題なく利用を継続することができ、自己破産・個人再生の手続き上の問題も回避できます。
ただし、肩代わりしてくれた家族や友人に「返済する約束」を交わしている場合は、偏頗弁済という扱いになりますのでご注意ください。
特定の債権者に優先的に返済したり、担保を提供したりする行為です。
債権者は、平等・公平に扱わなければなりません。
よって、偏って、特定の債権者にだけ支払うことは許されません。
債務整理をすることで携帯の契約が解除されてしまったら…
あなたの状況次第では、携帯電話の契約をキャリアから強制解約されてしまうことがあります。
この場合は、第三者の方に契約者になってもらうことが1番の解決方法です。
例えば、親御さんや妻(夫)に契約してもらえれば問題ありません。
または、機種を一括購入できるものにし、別のキャリアで契約審査を通してみることをおすすめします。
債務整理後の携帯電話の契約
債務整理後でも、携帯電話の新規契約や機種変更は可能です。
ただし、信用情報機関に事故情報が登録されるため、契約したいキャリアや携帯電話会社の審査が厳しくなる可能性があります。
債務整理後の新規契約
契約したいキャリアや携帯電話会社によっては、保証金が必要になる場合があります。
過去に料金滞納などを起こしている携帯電話会社の系列の会社との契約は難しい場合があります。
債務整理後の機種変更
契約したいキャリアや携帯電話会社の審査によっては、分割払いができない場合があります。
預貯金などで一括で購入できる場合は、問題なく端末の購入が可能です。
よくある質問(Q&A)
よくある質問を以下にまとめます。
Q. 債務整理したら、携帯電話は本当に使えなくなる?
A. 携帯料金の滞納がなければ、基本的に使えます。
ただし、滞納状況によっては解約される可能性があります。
Q. 債務整理後、債権者系通信会社の携帯電話は契約できない?
A. 携帯電話会社によって審査基準が異なるため、一概には言えません。
しかし、一般的には過去に料金滞納などを起こしている携帯電話会社の系列の会社の審査は他の会社よりも厳しい傾向があります。
Q. 債務整理後、スマートフォン端末の分割払いはできない?
A. 債務整理後、事故情報として信用情報機関に登録されている期間は、スマートフォン端末の分割払いはできないとお考え下さい。
Q.債務整理したら、携帯は買えないの?
A.一括であれば購入可能です。
信用情報機関に事故情報が登録されている期間は、第三者に契約・購入をお願いすることが必要なケースがあります。
頼る人がいなくとも、今は、中古で端末を入手したり、型落ち品であれば、安く購入できるケースもあるので、選択は幅広くあると思います。
ただし、信頼できるお店で携帯電話を購入するようにしてください。出所不明の携帯電話は、トラブルに巻き込まれる可能性があります。
まとめ:債務整理後の携帯電話、諦める前に専門家へ相談を!
債務整理を検討していても、携帯電話が使えなくなるのではないかという不安から、手続きをためらう方は少なくありません。しかし、この記事で解説したように、携帯料金の滞納がない限り、債務整理後も携帯電話を使い続けることは可能です。
ただし、債務整理の種類や契約している携帯電話会社によって、携帯電話の利用や契約に影響が出る場合があります。特に、スマートフォン端末の分割払いは、債務整理後は一定期間難しいとお考えください。
「債務整理したら、携帯は買えないの?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。一括購入や第三者契約、中古端末や型落ち品の購入など、選択肢はいくつかあります。信頼できるお店で、ご自身の状況に合った方法を見つけましょう。
ご自身の状況で携帯電話がどうなるか不安な場合は、専門家へ相談することをおすすめします。専門家は、あなたの状況に合わせて、最適なアドバイスを提供してくれます。
当事務所では、債務整理に関する無料相談を受け付けております。携帯電話に関する不安はもちろん、債務整理に関するあらゆる疑問にお答えしますので、お気軽にご相談ください。
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