家に届いた手紙の差出人は、見覚えのない会社名が書かれている。
一体、何の手紙だろう…?
そう思って開封すると、身に覚えのない会社名で、支払期日の付いた借金の請求書で、法的措置を取る場合も…なんて文言があると、混乱と不安が入り混じって、パニック状態になりますよね。
最初に浮かぶのは「何かの間違いではないか」という疑念ですが、同時に「もし詐欺だったらどうしよう」とか「自分に関係する重大な問題が発生したのではないか」といった恐怖感に襲われ、冷静な判断ができなくなってしまうかもしれません。
その後、冷静になって内容を再確認し、状況を整理しようとしますが、不安な気持ちは簡単には消えません。
実際にどう対処すべきかを今日は一緒に考えていきましょう。
身に覚えのない手紙が届いたとき
身に覚えのない請求書や手紙が届いたとき、架空請求も相次いでニュースで注意喚起されていますから、詐欺を疑うかもしれません。
しかし、架空請求だけとは限らず、あなたが滞納している支払いについての請求をされている場合も考えられます。
忘れている支払いがないかを思い出してください。
身に覚えのない請求書に思えるかもしれませんが、支払期日の過ぎた支払い、借金はありませんか?
身に覚えのない請求書=債権譲渡された会社から送られてきた手紙である可能性が考えられます。
債権譲渡とは、滞納が続く債務者への取り立てを債権回収を専門としている会社や弁護士に委ねることを指します。
明らかに詐欺を疑える内容もあれば、思い当たる点もあるとき、それが本物かどうか区別がつかないこともあると思います。
判別できないときには、安易に差出人に連絡を取ることはやめておきましょう。
その手紙を信用してもいいのか、どのように対処すればいいのかは、法律事務所に持参していただければ、弁護士が手紙の内容を判断することができます。
さらに、その身に覚えのない請求書が本物だったとき、支払うことが難しい場合にも、合わせて相談することが可能です。
次になぜ、身に覚えのない請求書が届くのか解説します。
なぜ、身に覚えのない請求書や手紙が届くのか、届いたときの対処法
なぜ、身に覚えのない請求がされてしまうのか、という問題について「身に覚えのない請求」になるケースを以下にまとめました。
【身に覚えのない請求について】
■クレジットカードの不正利用
利用した覚えのない請求が来たら、ただちに該当のクレジットカード会社に、問い合わせや相談をしましょう。
そして、クレジットカードの不正利用があったときには、あなた自身のネット等の活用の仕方を振り返ってみましょう。
セキュリティ対策は万全でしょうか?
●個人情報をネット上で入力する際には、暗号化する鍵マークのついたサイトであることの確認が必要です。もし、スマホやPCの画面上に「安全ではありません」という文言が出ている画面で、個人情報を入力してしまうと、あなたの情報が漏れてしまう可能性があります。
●信頼できないサイトや店舗で、ネットショッピングをした際に情報を悪用されてしまうことも考えらえます。特に広告に惹かれて購入をする際には、そのサイトにアクセスする前に、その店舗が信頼できるのかを確認してみることも大切な防衛方法です。
●自分のセキュリティ対策について確認してみましょう。どこかのサイトにアクセスした際にウイルス感染してしまうこともあるため、不安がある場合には、セキュリティソフトを入れるなどの対策をすることも検討しましょう。
■支払いの滞納がある場合
支払いを滞納している場合、債権回収会社に債権譲渡されてしまうことがあります。
債権譲渡されてしまうと、別の会社名や弁護士事務所からの名前で手紙が届きます。その際には、同封されている書面にしっかり目を通すと、元の債権者名や金額、遅延損害金などの記載がありますので、本物かどうかを確認できると思います。
●詳しくは、債権回収会社から身に覚えのない手紙「債権譲渡通知書」の対処方法をご覧ください。
また、裁判所からの通知が届く場合もあります。
支払いを長期間放置している場合には、債権者もしびれを切らし、あなたからのお金の回収のために裁判所に申立てをして、差押えをする準備に入ります。
<関連記事>
●借金を無視・滞納が続くと、裁判所から差押えの通知が届く可能性がある
●財産開示手続されたら(届いたら)絶対に無視しないでください!
■フィッシング詐欺について
あの手、この手を使って、フィッシング詐欺集団は、私たちに詐欺電話をかけたり、メールを送り付けてきます。
内容によっては、身に覚えがあるような気がしてしまうことがあります。
その際には、ご自身の本当に契約をしている会社等に真意をお確かめください。
<関連記事>
●フィッシング詐欺にあったら|対処・対策方法・返金・相談について
まとめ|弁護士に相談することで不安が解消されます
クレジットカードの不正利用については、直接、カード会社にお問い合わせください。
それ以外の支払いに関することについては、弁護士にご相談いただければ、身に覚えのない請求や手紙の真意性についてお答えすることもできますし、その後の対処方法を一緒に考えることもできます。
元々、借金問題を抱えていた場合には、債権回収会社や裁判所からの通知が届くという状況は、事態の深刻化を意味しています。
近い将来、給料や口座を差し押さえられてしまう可能性が非常に高いため、一刻も早くご相談にお越しいただきたいです。
自力返済が難しい場合には、あなたに合った債務整理の方法をご案内しております。
どんな方法を選択すれば、あなたの現状をプラスに変えていけるかを親身になって考えます。
最後に債務整理について、わかりやすくご説明します。
債務整理ってどんな方法があるの?
債務整理には、大きく分けて3つの方法があります。
任意整理
将来利息をカットすることで、毎月の返済額を無理のない範囲に抑える方法です。
個人再生
裁判所に申し立て、借金を大幅に減額してもらう方法です。住宅ローンを除いた借金総額を1/5~1/10へと大幅に圧縮できます。住宅ローンを残したまま、借金を減額できる場合があります。
自己破産
裁判所に申し立て、借金そのものを帳消しにする方法です。生活に必要な家財道具や最低限の財産は残すことができます。
どの方法があなたに合っているかは、借金の額や収入、財産状況によって異なります。専門家と相談して、最適な方法を選びましょう。
専門家とは、弁護士のことを指します。
債務整理のメリット・デメリット
債務整理には、以下のようなメリット・デメリットもあります。
債務整理のメリット
■借金返済の負担を軽減できる
■精神的な負担を軽減できる
■督促が止まる
債務整理のデメリット
■ブラックリストに登録される:一定期間、クレジットカードやローンが利用できなくなります。
■財産を処分しなければならない場合がある
■手続きに費用と時間がかかる
次に、各手続きのメリットとデメリットをご紹介します。
任意整理
弁護士や司法書士が債権者と交渉し、将来の利息をカットしたり、返済期間を延長したりすることで、毎月の返済額を減らす手続きです。
裁判所を通さないため、比較的短期間で手続きが完了するのが特徴です。
メリット
借金の額が比較的多くない方に向いてます。
■債権者を選べる
同一の保証会社の場合は、両方手続きが必要になるケースもあります。
例)バンクイックとアコムなど
■弁護士や司法書士に依頼するだけで、手続きが完了する
■短期間(約3ヶ月ほど)で、手続きが完了する
デメリット
■高額な借金だと生活が楽にならない
■できることは「利息のカット」のみ
■債権者によっては、頭金・利息・期間の短縮などの条件が付けられてしまう
■債権者によっては、任意整理に応じてもらえない
個人再生
裁判所を通して、借金を大幅に減額し、原則3年間で返済していく手続きです。
住宅ローンがある場合は、住宅を手放さずに済む可能性があります。
メリット
借金総額は、住宅ローンを除いて、300万円以上ある方に向いています。
■住宅ローンを維持できる可能性がある
■自己破産と違って、財産を実際に処分しない
■住宅ローンを除いた借金総額を1/5~1/10へと圧縮できる
■自己破産のように資格制限がない
デメリット
■裁判所に申立てが必要で、時間がかかる(7~8ヶ月)
■財産がたくさんあると減額率に影響する
■安定した職に就いていないと手続きができない(専業主婦(主夫)、無職は不可)
■税金・年金・保険料・養育費・損害賠償金は対象外
自己破産
裁判所を通して、借金をゼロにする手続きです。
借金の返済能力がないと認められれば、借金の支払義務が免除されます。
メリット
■借金を帳消しにできる
■生活再建が可能
■最大99万円までの財産を残せる
■無職でも手続きが可能
デメリット
■プラスの財産を処分される可能性がある
■保険外交員、警備員、士業などに就いていると手続きができない
■税金・年金・保険料・養育費・損害賠償金は対象外
どの手続きが適切かは、あなたの状況によって異なります。
アーク法律事務所では、あなたの状況を詳しくお伺いし、最適な解決策をご提案させていただきます。
当事務所では、借金問題に関する相談を随時受け付けています。
「まずは、話を聞いてみたい」という方も、お気軽にご連絡ください。
一緒に一歩ずつ解決に向けて進んでいきましょう!
アーク法律事務所のサポート
アーク法律事務所は、借金問題に悩むあなたを、心からサポートしたいと考えています。
無料相談
どんなご相談でも、何度でも無料です。借金問題はもちろん、それ以外のことでも、お気軽にご相談ください。
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経験豊富な弁護士が、あなたの状況やお気持ちに寄り添い、親身になって対応いたします。
柔軟な相談時間
平日夜間や土日祝日でも、ご相談いただけます。
明瞭な費用
弁護士費用は、事前に明確にご説明いたします。
任意整理:1社につき18,000円(税込)
個人再生:積立金×手続き期間(最低積立額は4万円から)
自己破産:24万円(税込)
すべて、着手金や報酬金、実費、手数料込の費用設定で、追加料金などはかかりません。
分割払いも可能ですので、お気軽にご相談ください。
法テラスの利用も可能です。
専属事務員によるサポート
弁護士だけでなく、専属の事務員が手続きをサポートいたしますので、安心して手続きを進めることができます。
プライバシー厳守
ご相談内容はもちろん、個人情報についても厳重に管理いたします。
即日対応
ご依頼いただいた場合は、すぐに受任通知を発送いたしますので、借金の督促や取立てをすぐに止めることができます。
【当事務所の無料相談の流れ】
当事務所、アーク法律事務所では、日弁連の規定を守り、面談相談のみの取り扱いとさせていただいております。
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面談時間は、平日10時より行っています。
平日夜間・土日のご相談も可能ですので、ご希望の日時をお知らせください。
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