借金(自転車)を借りて、なんとかその場しのぎで返済(操業)している状態のことです。
まるで、ペダルをこぎ続けないと倒れてしまう自転車のように、常に新しいお金を借り入れないと、資金がショートして立ち行かなくなってしまう状態を指します。
例えば、以下のケースを自転車操業状態と言います。
■Aさんは、クレジットカードの支払いが毎月厳しい状態です。
そこで、別のクレジットカードでキャッシングをして、その支払いに充てています。
しかし、このキャッシングも借金なので、利息もかかりますし、根本的な解決にはなりません。
■Bさんは、生活費が足りず、消費者金融から何度もお金を借りています。
返済するために、また別の借入をしてしまうこともあり、借金がどんどん増えてしまっています。
このように、借金返済のために新たなしゃっきんを繰り返してしまうと、まるで自転車を漕ぎ続けないと倒れてしまうように、常に借金に追われる苦しい状況に陥ってしまいます。
きっと、あなたは、自転車操業状態になりたくてなったのではない。
最初は、少しのつもりで借りたお金だったことでしょう。
でも、気づけば、いつでも借りられるキャッシング、クレジットカードの便利さを知り、生活の補填、欲に負けてしまったのではないでしょうか。
精神的にも余裕がない状態ですよね。
今日は、自転車操業状態にある場合、どのように借金問題を解決していけばいいのかを一緒に考えていきましょう。
自転車操業が危険だと言われる理由
自転車操業が非常に危険な状態である理由はいくつかあります。
1つずつ見ていきましょう。
借金が雪だるま式に増えていく
借金返済のために新たな借金をすると、当然ながら借金の総額は増えていきます。
さらに、借入には利息がかかるため、返済しなければならない金額は元本よりも大きくなります。
自転車操業が長引くほど、この利息が積み重なり、借金がどんどん膨らんで、手に負えなくなってしまう可能性があります。
経済的な自由が奪われる
毎月の収入の多くが借金返済に充てられるため、自由に使えるお金がほとんどなくなってしまいます。
よって、趣味や娯楽はもちろん、将来のための貯蓄や投資も難しくなり、経済的な自由が全くない状態になってしまします。
精神的な負担が大きい
常に借金のことを考えなければならない状況は、精神的なストレスを非常に大きくします。
「いつ返済が終わるんだろう…」
「また借りないといけないかも…」
と、いった不安がつきまとい、日常生活を送る上での心の余裕を奪い、精神的な健康を害してしまう可能性も否定できません。
より条件の悪い借り入れ先に頼ってしまう可能性
自転車操業が深刻化すると、通常の金融機関からの借り入れが難しくなることがあります。
そうなると、法外な金利を請求するような、より条件の悪い貸金業者に頼らざるを得なくなる可能性も出てきます。
これは、さらに借金地獄へと陥る危険な状態です。
では、どのように自転車操業から脱出していけばいいのかを考えていきましょう。
自力で自転車操業から脱出する方法
まず、自分の収入と支出をすべてメモしましょう。
この時、日付まで具体的に書くことがポイントです。
例えば、「家賃は85,000円で、毎月27日に引き落としである」ということがわかるように書いてみてください。
- 家賃(住宅ローン)
- 水光熱費
- 通信費
- 保険
- 車のローン
- ガソリン代
- 食費
- 日用品費
- 教育費
- 交通費
- 医療費など
毎月、必要な支出分だけでも、結構な項目があります。
その上で借金の支出を出しましょう。
羅列することで、自分がどれだけの債権者を抱えているのか、多重債務者であるという認識も生まれると思います。
借金問題を解決するためには、まず、自分の状態を正しく把握することにあります。
- クレジットカードの支払
- キャッシングの支払
- その他の支払
これらの合計は、あなたの収入と見比べるといかがでしょうか。
収入をすでに支出が上回っている場合には、自力返済を考えるのは難しいかもしれません。
支出より収入の方が上回っている場合には、生活の見直しを行ってみましょう。
- 減らせる支出があるかを検討する
- 収入を増やせるかを検討する
- おまとめローンで対応できるか検討する
おまとめローンを考える場合には、注意点をまとめた記事があるので参照してください。
おまとめローン・フリーローンのデメリットと返済不能時の対処法
この3つの手立てを使って、自力で生活再建までの計画が立てられるのであれば、自力で頑張ってみましょう。
しかし、すでに支払日に遅れが生じるような状態であるのなら、それは、生活破綻のサインです。
借金で生活を回している場合には、一度、弁護士の法律相談を受けてみませんか?
多くの法律事務所では、無料で法律相談を行っていますよ。
自力返済が難しい時には債務整理を検討しましょう
自転車操業、多重債務状態にある場合には、いつ生活が破綻してもおかしくない状態です。
債権者がカードの更新拒否をしたり、総量規制に達したり、限度額まで利用してしまった時には、たちまち金策ができなくなります。
金策ができなくなった時点で、自転車操業が成立しなくなり、支払いを滞納するしか道がなくなります。
支払いを滞納しても、最終的には、給料や口座の差押えが待っているだけで、利息や遅延損害金も加算されて、借金総額も増額してしまいます。
つまり、何一つ良いことなどありません。
どうにもならない、もう借金のことを考え続けること、お金に振り回されることに疲れたと思ったら、債務整理に注力した弁護士の無料相談を受けてください。
全国の債務整理に注力している弁護士は、無料相談を毎日実施しています。
つまり、あなたが、相談しやすい環境があるのです。
債務整理ってどんな方法があるの?
債務整理には、大きく分けて3つの方法があります。
任意整理
将来利息をカットすることで、毎月の返済額を無理のない範囲に抑える方法です。
個人再生
裁判所に申し立て、借金を大幅に減額してもらう方法です。住宅ローンを除いた借金総額を1/5~1/10へと大幅に圧縮できます。住宅ローンを残したまま、借金を減額できる場合があります。
自己破産
裁判所に申し立て、借金そのものを帳消しにする方法です。生活に必要な家財道具や最低限の財産は残すことができます。
どの方法があなたに合っているかは、借金の額や収入、財産状況によって異なります。専門家と相談して、最適な方法を選びましょう。
債務整理のメリット・デメリット
債務整理には、以下のようなメリット・デメリットもあります。
債務整理のメリット
■借金返済の負担を軽減できる
■精神的な負担を軽減できる
■督促が止まる
債務整理のデメリット
■ブラックリストに登録される:一定期間、クレジットカードやローンが利用できなくなります。
■財産を処分しなければならない場合がある
■手続きに費用と時間がかかる
次に、各手続きのメリットとデメリットをご紹介します。
任意整理
弁護士や司法書士が債権者と交渉し、将来の利息をカットしたり、返済期間を延長したりすることで、毎月の返済額を減らす手続きです。
裁判所を通さないため、比較的短期間で手続きが完了するのが特徴です。
メリット
借金の額が比較的多くない方に向いてます。
■債権者を選べる
同一の保証会社の場合は、両方手続きが必要になるケースもあります。
例)バンクイックとアコムなど
■弁護士や司法書士に依頼するだけで、手続きが完了する
■短期間(約3ヶ月ほど)で、手続きが完了する
デメリット
■高額な借金だと生活が楽にならない
■できることは「利息のカット」のみ
■債権者によっては、頭金・利息・期間の短縮などの条件が付けられてしまう
■債権者によっては、任意整理に応じてもらえない
個人再生
裁判所を通して、借金を大幅に減額し、原則3年間で返済していく手続きです。
住宅ローンがある場合は、住宅を手放さずに済む可能性があります。
メリット
借金総額は、住宅ローンを除いて、300万円以上ある方に向いています。
■住宅ローンを維持できる可能性がある
■自己破産と違って、財産を実際に処分しない
■住宅ローンを除いた借金総額を1/5~1/10へと圧縮できる
■自己破産のように資格制限がない
デメリット
■裁判所に申立てが必要で、時間がかかる(7~8ヶ月)
■財産がたくさんあると減額率に影響する
■安定した職に就いていないと手続きができない(専業主婦(主夫)、無職は不可)
■税金・年金・保険料・養育費・損害賠償金は対象外
自己破産
裁判所を通して、借金をゼロにする手続きです。
借金の返済能力がないと認められれば、借金の支払義務が免除されます。
メリット
■借金を帳消しにできる
■生活再建が可能
■最大99万円までの財産を残せる
■無職でも手続きが可能
デメリット
■プラスの財産を処分される可能性がある
■保険外交員、警備員、士業などに就いていると手続きができない
■税金・年金・保険料・養育費・損害賠償金は対象外
どの手続きが適切かは、あなたの状況によって異なります。
アーク法律事務所では、あなたの状況を詳しくお伺いし、最適な解決策をご提案させていただきます。
弁護士・司法書士選びのポイント
債務整理は、専門知識と経験が豊富な弁護士・司法書士に依頼することが大切です。以下のポイントを参考に、信頼できる専門家を選びましょう。
- 直接面談をしてくれるか
- 債務整理の経験や実績が豊富か
- 費用体系が明確か
- 親身になって相談に乗ってくれるか
- 事務所の雰囲気はどうか
複数の専門家へ相談し、比較検討することも大切です。
弁護士と司法書士、どちらに相談すればいいの?
借金問題の相談は、弁護士と司法書士のどちらでも受け付けていますが、それぞれに得意分野や扱える案件に違いがあります。
司法書士は、140万円以下の借金問題や、簡易な手続きを扱うことが得意です。
しかし、個人再生や自己破産のように裁判所を介する手続きを行う場合は、弁護士に依頼した方がいいかもしれません。
司法書士に依頼した場合、司法書士は代理人として裁判所への手続きを行うことができません。
そのため、裁判所への手続きはご自身で行わなければなりません。
また、司法書士に依頼した場合でも、裁判所にかかる予納金が発生します。
この予納金は、弁護士に依頼した場合よりも高額になる可能性があり、司法書士の依頼費用が安くても、予納金を含めた総費用は弁護士に依頼した方が安くなるケースもあります。
ご自身で手続きを行うことに不安がある方や、手続きをスムーズに進めたい方は、代理人として手続きを代行できる弁護士に依頼することをお勧めします。
アーク法律事務所では、弁護士が直接対応し、あらゆる債務整理手続きをサポートいたしますので、安心してご相談ください。
「借金問題、もう一人で悩まないで!」
借金問題は、誰にとっても大きな悩みですが、解決できない問題ではありません。
弁護士や司法書士といった専門家は、あなたの状況をしっかりとヒアリングし、適切な解決策を提案してくれます。
もし、あなたが借金問題で悩んでいるなら、まずは専門家に相談する検討してみてください。
相談することで、きっと気持ちも楽になるはずです。
当事務所でも、借金問題に関する相談を随時受け付けています。
「まずは、話を聞いてみたい」という方も、お気軽にご連絡ください。
一緒に一歩ずつ解決に向けて進んでいきましょう!
アーク法律事務所のサポート
アーク法律事務所は、借金問題に悩むあなたを、心からサポートしたいと考えています。
無料相談
どんなご相談でも、何度でも無料です。借金問題はもちろん、それ以外のことでも、お気軽にご相談ください。
親身な対応
経験豊富な弁護士が、あなたの状況やお気持ちに寄り添い、親身になって対応いたします。
柔軟な相談時間
平日夜間や土日祝日でも、ご相談いただけます。
明瞭な費用
弁護士費用は、事前に明確にご説明いたします。
任意整理:1社につき18,000円(税込)
個人再生:積立金×手続き期間(最低積立額は4万円から)
自己破産:24万円(税込)
すべて、着手金や報酬金、実費、手数料込の費用設定で、追加料金などはかかりません。
分割払いも可能ですので、お気軽にご相談ください。
法テラスの利用も可能です。
専属事務員によるサポート
弁護士だけでなく、専属の事務員が手続きをサポートいたしますので、安心して手続きを進めることができます。
プライバシー厳守
ご相談内容はもちろん、個人情報についても厳重に管理いたします。
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ご依頼いただいた場合は、すぐに受任通知を発送いたしますので、借金の督促や取立てをすぐに止めることができます。
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当事務所、アーク法律事務所では、日弁連の規定を守り、面談相談のみの取り扱いとさせていただいております。
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ご相談料は不要です。
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一緒に明るい未来を見つけましょう。
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