「債務整理をすると家族にも影響があるのか?」これは多くの人が抱える大きな不安の一つです。
特に家族カードを利用している場合、負債の責任が誰にあるのか、またブラックリストに載ることで家族全体にどのような影響が出るのかは気になるところです。
家族(親、妻、夫、子)の誰かが、ブラックリストに登録されてしまっている場合、家族カードを持つことができるのか気になることもあると思います。
→この答えは簡単で、信用情報に問題ない人が契約者となって、家族カードを持てば問題ありません。
家族カードを使用する上でのよくある問題を2つ挙げます。
①シェアしているから
カードを使い過ぎる問題が起きやすくなる
②カードが利用停止された場合は、家族カードも使えなくなる
この記事では、債務整理と家族カードの関係について、負債の責任、支払いの滞納が与える影響、そして家族へのリスクを徹底的に解説します。
また、妻がブラックリストに載る場合の具体的な影響や対策についても紹介します。最終的には、債務整理を検討する際に家族全体が安心できる解決策をご案内します。
家族カードの負債と責任者
家族カードの契約は、通常のクレジットカードの発行と同じで、18歳以上の人であれば、子供や親でも作ることができます。
ただし、家族カードは一親等までと決まっているので、親、配偶者、子に限定されます。
この家族カードは、大元のクレジットカードに紐づけされることになります。
よって、家族カードの契約者は
大元のクレジットカードの持ち主です。
例えば、夫名義のクレジットカードに、家族カードとして妻名義のカードと子供名義のカードがある。
この場合の責任者(契約者)は、夫ということになります。
続いて、家族カードを利用した場合、家族カードを使って買い物ができる利用限度は、契約者の利用限度額と同じです。
また、その利用した家族カードの請求先は〝契約者〟になります。
家族が家族カードを使って買い物をする時、その利用限度額は、契約者の利用限度額内でしか使えません。
これは、契約者の利用限度額が100万円だとするのなら、家族が利用できる範囲も100万円までです。
もっと、簡潔に言うと、利用限度額を家族でシェアできて、契約者不在でも買い物ができる利便性があるのが、家族カードのメリットです。
しかし、家族カードを持っている人が、どれだけの買い物をしても、その支払い義務は、家族にはありません。
つまり、負債や責任者は、家族カードの契約者のみです。
家族カードは、クレジットカードの本会員(主に夫)が持つ権利をもとに、家族が利用できる便利な仕組みですが、負債が発生した場合、誰がその責任を負うのかが問題となります。家族カードの利用による負債は、本会員がすべての責任を持ちます。
つまり、たとえ家族が利用したとしても、支払い義務は本会員にあります。そのため、家族カードの支払いが滞ると、本会員であるあなたがその責任を取る必要があります。
では、その家族カードの支払いができなかった時どうなってしまうのかを解説します。
家族カードの支払いの滞納をしたらどうなるのか?
家族カードの支払いの滞納をしても、個人で持っているクレジットカードの支払いの滞納をしても滞納した時の条件は同じです。
家族カードの支払いが滞ると、最終的に本会員がその影響を受けることになります。
主なリスクとしては、以下の点が挙げられます。
- クレジットカード会社からの督促
- 延滞金の発生
- カードの利用停止
信用情報機関への報告(ブラックリスト入り) 滞納が続くと、最終的にブラックリストに載り、新たなクレジットカードの発行やローンの利用ができなくなる可能性があります。家族全体の生活に影響を与えるため、早めに対処することが重要です。
また、長期間に渡って、滞納するような状況が続くと、最終的には、裁判所からの手紙が届き、口座や財産の差押えを受ける可能性もあります。借金の支払いが難しいと感じたら、最寄りの法律事務所にて、無料相談を受けることをおすすめします。
家族カードの支払いができなくなったらどうすればいいのか?
家族カードを持っていると、契約者や家計を管理している人の予想以上に、カードの利用額が増えることが容易に起きます。
その場合、必然的に毎月の支払額が増え、家計にも大きな影響を与えます。
場合によっては、返済することが難しくなって困ることも考えられます。
一括払いにしているのなら、分割払いにするなどして、返済ができればいいのですが、分割払いにしても返済ができないとなると本当に困ります。
よくあるケースは、
別の銀行や消費者金融からキャッシングを利用して返済をすることです。
これは、一時的に返済が楽になるだけで、また、このキャッシングの返済もじきにやって来ます。
いわゆる、自転車操業状態になっていくケースです。
自転車操業状態でも返済ができれば、問題ありませんが、両方とも支払いが困難になることも少なくありません。
このように家計が回らなくなった時、どうしていいかわからずに…
支払いを滞納し続けることは良くありません。
家族カードの支払いが困難な場合、まずはカード会社に連絡し、支払い計画の再交渉を行うことが推奨されます。しかし、それでも解決が難しい場合は、債務整理を検討するのが有効な手段です。債務整理には、任意整理や個人再生、自己破産などがあり、それぞれに特徴があります。自分に合った方法を選ぶことで、負債の整理を進めることができます。
お近くの債務整理を取り扱っている法律事務所へ行くのがベストです。
弁護士に相談をすると、どうなるの不安になると思います。
多くの法律事務所では、無料相談を実施していますので、相談にお金がかかるという心配はあまりないでしょう。
債務整理によって家族カードにどんな影響があるのか?
債務整理を行うと、本会員の信用情報に影響を及ぼし、ブラックリストに載ることになります。
それにより、家族カードは利用できなくなります。
家族カードを債務整理すると、妻がブラックリストに載るのか?
本会員である契約者がブラックリストに載るだけで、他の家族がブラックリストに載ることはありません。
しかし、家族の支払いを家族カードでしていた場合には、その家族カードの利用が停止されてしまうことによる影響を受ける可能性があります。
電子化が進んでいる昨今では、クレジットカードによる支払いのみを受け付けているものやお得に受けられるサービスもあります。
他の家族が所有しているクレジットカードがある場合には、そのカードに利用を変更することで、これまで通りのサービスや生活を継続することは問題なくできます。
しかし、代用できるクレジットカードがない場合には、そのサービスが受けられなくなったりすることは避けられないため、その影響で生活費が増えるというリスクはあるかもしれません。
弁護士に相談するとどうなるのか?
家族カードの支払いが難しくなり、弁護士に相談することで、最適な債務整理の手続きを提案してもらうことができます。
弁護士が間に入ることで、カード会社との交渉や債務整理の手続きがスムーズに進むだけでなく、負債の整理に関する不安やリスクを減らすことができます。また、家族全体の生活を守るための最善策を一緒に考えることが可能です。
弁護士は、仕事上、借金の問題を取り扱う立場ですが、あなたやご家族のお金の使い方に口を出すことはありません。
起きている現状を把握するために聞き取りをします。
なかなか難しいことだとは思いますが、隠すことなく、弁護士には正直にお答えください。
弁護士から提案できるのは、3択です。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
この3つの中から、あなたに最適な方法を選びます。
任意整理
特定の借金だけを選び、将来利息のカットをして、元金だけを3~5年で支払う手続きです。
しかし、最近の債権者の傾向は、利息、頭金、期間の短縮を求めてくるケースも多いため、確実に任意整理が向いているとは言い難いことがありますので、借金のご相談は、債務整理を専門に取り扱っている弁護士にしてください。
弁護士に依頼するだけで手続きは完了し、依頼費用も安く済む場合が多いので、全国的にも1番選ばれている手続きですが、本当にあなたに適している手続きになるのかを見極めてくれる弁護士を頼りましょう。
当事務所に多い相談として、他の法律事務所・司法書士事務所にて任意整理をしたが、返済に困っているというご相談をよくお受けします。
個人再生
借金総額を大幅にカット(5分の1~10分の1)にして、3~5年で支払う手続きです。
住宅ローンを抱えている人にとっては、大きなメリットがある手続きです。
裁判所を介す必要はありますが、大幅な借金の減額ができるメリット、住宅ローンを維持できるメリットがあり、自己破産とは違って、財産を実際に処分することはないため、あらゆる事情に対応しやすい手続きとなります。
デメリットとしては、財産を処分しない代わりに、処分査定額が減額に影響を与える点です。
財産をたくさん持っている人にとっては、減額に繋がらない手続きになってしまいます。
自己破産
借金をそのものを帳消しにする手続きです。
ただし、税金、健康保険料、養育費等の支払いは、免除されることはありません。
何もかもを失うイメージを抱きやすい自己破産ですが、持っている財産も(1つ20万円以下)合わせて、99万円までなら残すことも可能です。
家族カードを債務整理すると、家族にどんな影響を与えるのか?
滞納も2~3ヶ月以上になると、事故情報として、ブラックリストに登録されることになります。
また、債務整理をすることでも、一定期間ブラックリストに登録されることになります。
このブラックリストに登録されるのは、契約者だけです。
夫が契約者の場合は、
夫はブラックリストに登録されてしまいますが、妻・子供がブラックリストに登録されることはありません。
また、夫以外の家族にブラックリストに登録されている人がいなければ、新しく妻・子供名義で、クレジットカードを持つことはできます。
つまり、ブラックリストに登録されていない家族、最近、債務整理をしていない家族名義で家族カードを作り直せば、これまで通りクレジットカードを持つことも、使うことも可能です。
ですが、家計として支払えなかったという結果があるので、その後のカードの利用に関しては、十分に注意しなくてはなりません。
債務整理後の家族への影響と注意点
債務整理を行った場合、家族カードの利用は停止されますが、それ以外に家族全体がブラックリストに載ることはありません。
しかし、家計全体に大きな影響を与えるため、家族の協力や理解が必要です。
また、生活を守るための具体的な計画を立て、家族で共有することが重要です。
債務整理は、家族全体の安心と安定を取り戻すための第一歩です。
【まとめ】債務整理で家族カードの影響を最小限にしよう
<今日のまとめ>
①家族カードの支払い義務は、契約者のみ
②契約者がブラックリストに登録されても、他の家族が新しく契約者になれば問題ない
③新しく家族カードを作ろうと思った時に家族の中にブラックリストに登録されている人がいても、その人が契約者でなければ何の問題も起きない
家族カードを持っていると、ポイントも貯まりやすかったり、サービスの適用を同じ条件で受けれるなどのメリットがあると思います。
ですが、複数の人が1つのカードを使うとなると、毎月の利用額は、その個人の使い方によるのでリスクも伴います。
あらかじめ、家族間で利用限度を設けるなどの話し合いができていればいいですが、誰かが無頓着にカードを利用すれば、あっという間に上限に達してしまいます。
支払に困ることになったら、早急に債務整理に注力している弁護士に相談をして解決を図りましょう。
債務整理は、負債を整理し生活を再建するための有効な手段です。しかし、家族カードの影響を無視することはできません。弁護士に相談することで、負債の整理に加え、家族の生活に与える影響を最小限に抑える方法を見つけることができます。
まずは早めに行動し、適切なサポートを受けることが、家族全体の負担を軽減し、未来の安心を手に入れるための鍵となります。
当事務所、アーク法律事務所へのご相談には来所が必要です。
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平日夜間・土日にも対応しています。
ご相談料は不要です。
何度ご相談いただいても、セカンドオピニオンのご相談でも、ご相談料は不要です。
まずは、あなたが困っていることの解決策を見つけることを第一に考えましょう。
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