息子を助けたい。
その思いが招いた、
借金540万円という現実
子を思う親の気持ちは、何にも代えがたいものです。
しかし、その優しさが、気づかぬうちに自分自身の首を絞めることになってしまったら、どうすればいいのでしょうか?
今回ご紹介するのは、別居している息子さんの生活を支えるうちに、自身の借金が膨れ上がり、どこにも相談できなくなってしまった60代の女性、Tさんの事例です。
- 家族のために借入を重ねたTさん
- 気づけば返済額は10万円超え、借金総額540万円
- しかし、彼女は諦めませんでした
このTさんが、どのようにして借金の苦しみから抜け出し、新たな人生を歩み始めたのか。その具体的な道のりをご紹介します。同じような悩みを持つあなたにとって、この記事が希望の光となることを願っています。
Tさんの事例:息子さんへの仕送りがきっかけで借金が膨らむ
Tさんは、体調を崩して働けなくなってしまった息子さんを助けるため、生活費の仕送りを始めました。
しかし、ご自身の収入から仕送りをすると、生活費が足りなくなり、やむを得ず借入をする日々が続きました。
最初は少額だった借金は、クレジットカードのキャッシングや車検代のローンなどを組むうちに、みるみるうちに膨れ上がっていきました。
そして、追い打ちをかけたのが、コロナ禍でした。
パートで働いていたTさんの手取りは減少し、借金返済のために借金を繰り返す「自転車操業」の状態に陥ってしまいました。
気づいたときには、借入先は9社、借金総額は540万円。
毎月の返済額は10万円を超え、どこからも新たな借入ができない状態になっていました。
「どうしたらいいかわからない…」
「もう、誰にも頼れない…」
そんな絶望的な気持ちを抱えて、Tさんはアーク法律事務所の無料相談にお越しになりました。
なぜ「個人再生」という選択肢があったのか?
借金総額540万円という状況で、Tさんの生活を立て直すために最も適した選択肢は、「個人再生」でした。
個人再生とは、裁判所を介して借金を大幅に減額し、原則として3年間で分割返済していく手続きです。
なぜTさんにとって、この方法が最適だったのでしょうか?
自己破産を避け、最低限の財産を守りたかったから 自己破産であれば借金はゼロになりますが、一定以上の価値のある財産(持ち家や車など)は処分される可能性があります。Tさんは車を手放したくないというご希望があり、車を残せる可能性のある個人再生が適していました。
個人再生の概要と知っておくべき注意点
個人再生は、借金を大幅に減額し、生活再建を目指す有効な手段です。
Tさんの事例のように、大きな希望を与えてくれる反面、いくつかの注意点も存在します。
個人再生の概要
個人再生の手続きをすると、住宅ローンや非免責債権(税金、年金、保険、養育費、損害賠償金など)を除いた借金総額が、原則として5分の1~10分の1(※最低弁済額が100万円~)または所有している財産の合計額のいずれか高い方の金額まで減額されます。
個人再生のデメリットと注意点
個人再生手続きにもいくつかのデメリットや注意点があります。
信用情報機関に事故情報が登録される(いわゆるブラックリスト)
個人再生の手続きを開始すると、信用情報機関に事故情報が登録されます。
これにより、約7〜10年間は、クレジットカードの新規作成やローンの借入れが難しくなります。
ただし、デビットカード、電子マネーなどの決済サービスを利用することで、これまで通りの生活は送れますので、過度に心配する必要はありません。
生活で大きな変化があるとすれば、他人の保証人になることや、スマホや車を分割購入することが難しくなる、という点です。
財産の処分はされないが、資産価値が弁済額に影響する
個人再生では、自己破産のように原則として財産が処分されることはありません。しかし、所有している財産(ローンのないもの)の合計額が、減額後の借金(弁済額)よりも高くなる場合、財産分以上の金額を返済しなければなりません。
借金が500万円だった場合、最低弁済額は100万円で、もし財産がなければ、最大400万円の減額ができます。 しかし、もし財産の合計額が200万円だった場合、財産を処分することはありませんが、最低弁済額は100万円ではなく、200万円となります。この場合、300万円の減額はできますが、財産が多ければ多いほど、減額率に影響するということを覚えておいてください。
保証人・連帯保証人に一括請求がいく
個人再生の手続きをしても、保証人や連帯保証人の借金はなくなりません。
債権者は、本人ではなく保証人に一括での支払いを求めてきます。よって、保証人になってもらっている方がいる場合は、今後の関係性を考えて、事前にきちんと話すことが大切です。
保証人の方も支払いが困難となる場合は、本人に合わせて債務整理を行うことも多くあります。
借金540万円が108万円に。再生計画と再出発
アーク法律事務所の弁護士は、Tさんの状況を丁寧にヒアリングし、個人再生の手続きをサポートしました。
その結果、借金総額540万円は、法律に基づき108万円まで減額されました。
再生計画が裁判所に認められ、Tさんの毎月の返済額は、10万円から3万円にまで減りました。
これで、Tさんは無理のない範囲で返済を続けていくことができ、息子さんのことを気にかけながらも、ご自身の生活を立て直すことができるようになったのです。
借金で悩むあなたへ。Tさんの事例から学ぶこと
Tさんの事例から、私たちは以下の重要な教訓を学ぶことができます。
1.借金問題は、一人で抱え込んでも解決しない
2.「個人再生」という選択肢を知る
3.勇気を出した先には、必ず道がある
まとめ|まずは、無料相談から始めてみませんか?
「自分もTさんのように、借金の悩みを解決したい」
そうお考えの方は、ぜひ一度、アーク法律事務所の無料相談をご利用ください。
「まずは、話を聞いてみたい」という方も、お気軽にご連絡ください。
一緒に一歩ずつ解決に向けて進んでいきましょう!
アーク法律事務所のサポート
アーク法律事務所は、借金問題に悩むあなたを、心からサポートしたいと考えています。
無料相談
借金問題に関する法律相談は、何度でも無料で承ります。借金問題そのものの解決策はもちろん、手続きの流れや費用、ご家族への影響など、ご不安な点についてもお気軽にご相談ください。
親身な対応
経験豊富な弁護士が、あなたの状況やお気持ちに寄り添い、親身になって対応いたします。
柔軟な相談時間
平日夜間や土日祝日でも、ご相談いただけます。
明瞭な費用
弁護士費用は、事前に明確にご説明いたします。
任意整理:1社につき18,000円(税込)
個人再生:積立金×手続き期間(最低積立額は4万円から)
自己破産:24万円(税込)
すべて、着手金や報酬金、実費、手数料込の費用設定で、追加料金などはかかりません。
分割払いも可能ですので、お気軽にご相談ください。
法テラスの利用も可能です。
専属事務員によるサポート
弁護士だけでなく、専属の事務員が手続きをサポートいたしますので、安心して手続きを進めることができます。
プライバシー厳守
ご相談内容はもちろん、個人情報についても厳重に管理いたします。
即日対応
ご依頼いただいた場合は、すぐに受任通知を発送いたしますので、借金の督促や取立てをすぐに止めることができます。
【当事務所の無料相談の流れ】
当事務所、アーク法律事務所では、日弁連の規定を守り、面談相談のみの取り扱いとさせていただいております。
場所は、名古屋市中区丸の内3丁目17番地13号 いちご丸の内ビル6階にあります。
地下鉄「久屋大通駅」1番出口より北へ徒歩1分です。
面談時間は、平日10時より行っています。
平日夜間・土日のご相談も可能ですので、ご希望の日時をお知らせください。
ご相談料は不要です。
何度でもご相談いただいても、セカンドオピニオンのご相談でも無料です。
納得できる答えが見つかるまで、何度でもご利用ください。
一緒に明るい未来を見つけましょう。
<債務整理をお考えの方へ>
債務整理とは何のこと?わかりやすく図解を使って説明します! |
【債務整理】弁護士と司法書士の違いや費用について |
債務整理|弁護士の選び方「3つの失敗しない重要ポイント」 |
弁護士費用の比較|債務整理の費用の相場はどのくらい? |
債務整理の相談時に必要なものは?弁護士が1番教えて欲しいこととは… |
債務整理のおすすめの手続きは?自分に合う方法の選び方 |
自己破産・個人再生|弁護士に相談前の事前準備・知識について |
<債務整理の注意点>
借金バレたくない!家族に言えないから無理な任意整理を選択してしまう |
任意整理ができない4つのパターンと難しい3つのケース |
個人再生が選択できないケースとは?意外な4つの落とし穴 |
自己破産ができない理由と条件があるので知っておいてください |
借金(ローン)返済途中に債務整理すると契約や商品はどうなる? |