【弁護士が解説】おまとめローン・フリーローンのデメリットと返済不能時の対処法

「リボ払いがなかなか終わらない…」

「高い金利をどうにかしたい…」

「複数の借入をまとめて管理したい…」

「毎月の返済額を減らしたい…」

そんな悩みをお持ちのあなた、もしかしたら「おまとめローン」や「フリーローン」を検討しているかもしれません。

 

■おまとめローンは、複数の借入を一つにまとめることで、金利の引き下げや返済の負担軽減を期待できる便利なローンです。

■フリーローンは、借入の使途が自由で、まとまったお金を借りる必要がある際に役立ちます。

 

しかし、これらのローンには、メリットだけでなく、デメリットも存在します。 デメリットを理解せずに利用してしまうと、かえって借金が増えてしまう可能性もあるのです。

この記事では、弁護士が、おまとめローン・フリーローンのメリット・デメリット、注意点、そして返済が困難になった場合の対処法まで詳しく解説します。

おまとめローンやフリーローンを検討している方はもちろん、すでにこれらのローンを利用していて、返済に困っている方も、ぜひ参考にしてください。

 

おまとめローン・フリーローンとは?

おまとめローンとフリーローンの違いや効果についてを一緒に見ていきましょう。

おまとめローン

おまとめローンとは、複数の借入(クレジットカードのリボ払い、消費者金融、銀行カードローンなど)を一つにまとめて、新たなローンとして借り換えることです。

メリット

■複数の借入を一つにまとめることで、返済先が一本化され、管理がしやすくなる

■金利の高い借入を金利の低いローンにまとめることで、返済総額を減らせる可能性がある

■毎月の返済額を減らすことができる場合がある

デメリット

■審査が厳しく、希望額を借りられない可能性がある

■借入期間が長くなり、総返済額が増えてしまう可能性がある

■借入の用途が限定される場合がある

■追加の借入ができなくなる可能性がある

■1回あたりの返済額が大きくなる可能性がある

 

フリーローン

フリーローンとは、借入の使途が自由なローンです。 例えば、旅行費用、車の購入費用、引っ越し費用、結婚資金など、様々な用途に利用することができます。

メリット

■使途が自由

■金利が比較的低い

■限度額が高い

デメリット

■審査が厳しい

■追加の借入ができない

■返済期間が長くなると総返済額が高額になる

 

おまとめローン・フリーローンのデメリット詳細

一見、メリットがたくさんあるおまとめローンですが、以下5つのデメリットまで利用する場合には考えなくてはなりません。

審査が厳しく、希望額を借りられない可能性がある

金融機関は、貸し倒れのリスクを避けるため、借主の返済能力をしっかりとチェックします。

年収、雇用形態、勤続年数などの中でも重要なポイントは「安定した収入があるかどうか」です。

年収額があったとしても、毎月の収入が安定していなければ、金融機関は融資をためらう可能性があります。

また、各信用情報機関に照会をかけるため、滞納などの事故情報がある場合には、融資を断られてしまう可能性があります。

 

追加の借入ができなくなる可能性がある

クレジットカードやキャッシングであれば、上限額、利用可能枠内であれば、その中で運用をすることは可能です。

しかし、おまとめローンやフリーローンの場合は、仕組みが異なり、最初にいくらと決めた借入額は、返済専用の契約で、一部を返済したからとクレジットカードやキャッシングのように運用することはできません。

どうしてもお金が必要な場合は、また新たに契約をする以外、借入をすることができません。

あなたの状況によっては、追加の審査が通らず、借入ができなくなる可能性があることを覚えておきましょう。

 

返済期間を長く設定すると総支払額が高額になる

おまとめローンやフリーローンの場合、最長○年までと、支払回数を多くすることも商品や状況によっては可能です。

しかし、金利が下がったとしても、支払回数が多いのであれば、その分の金利が加算されるため、総支払額が逆に高額になることも十分考えられます。

例えば、以下のようなケースで考えてみましょう。

  • A社から50万円、18.0%で24回払い
  • B社から100万円、15.0%で60回払い
  • C社から80万円、18.0%で36回払い

A・B・C社の支払いをそのまま継続すると、毎月の支払額合計は77,672円、利息合計額は767,633円。

 

A・B・C社をおまとめローンで一本化し、

230万円、13.5%、120回払いにすると、

毎月の支払額は35,023円になりますが、総額は4,202,760円、利息額は1,902,760円となります。

 

毎月の支出を減らすことは可能ですが、総支払額は5年で返済したとしても、利息額が843,832円となり、そのまま支払った時と比較すると、76,199円多く支払うことになります。

10年で返済した場合の利息の差額は、1,135,127円です。

これは、利息が元本に応じてかかっていることによります。

よって、毎月の支出を抑えることにおいては、借金の1本化は優秀と言えますが、総支払額を考えると、上記のように利息をかなり多く支払うことになることを覚悟しなくてはなりません。

 

1回の返済額が大きく感じる

リボ払いの例を使って考えてみましょう。

A社B社C社
借入額50万円100万円80万円
金利18%15%18%
毎月の返済額10,000円18,000円15,000円
完済まで92回95回106回
総額916,431円1,696,458円1,589,111円
利息額416,431円696,458円789,111円

A・B・C社の支払いをそのまま継続すると、毎月の支払額合計は43,000円、利息合計額は1,902,000円。

A・B・C社をおまとめローンで一本化し、230万円、13.5%、120回払いにすると、毎月の支払額は35,023円になりますが、総額は4,202,760円、利息額は1,902,760円となります。

毎月の返済額は、10年の120回払いが認められれば、毎月35,023円に減らすことができそうですが、利息額は約190万円と差がないことになります。

しかし、5年の60回で支払うことができれば、毎月の返済額は11,000円ほど高くなりそうですが、利息を110万円ほど減らすことができそうです。

 

借金をさらに増やす可能性がある

1番の懸念点は、おまとめローンやフリーローンにした時に、きちんと清算ができるかどうかです。

クレジットカードやキャッシングをもうしないために1本化するのであれば、利用できないように解約してしまうのが1番賢い方法です。

しかし、おまとめローンやフリーローンにして清算したとしても、クレジットカードやキャッシングの契約を残したままにしている場合、何かの弾みで、利用してしまうことがあります。

もし、クレジットカードやキャッシングを利用してしまえば、その分の支払いが加算されることになり、状況によっては、一気に返済不能状態にまで陥ってしまいます。

これが、最大の落とし穴だと考えます。

 

おまとめローン・フリーローンで失敗しないために

おまとめローンやフリーローンは、正しく利用すれば、借金問題の解決に役立つ有効な手段です。 しかし、安易に利用してしまうと、かえって状況を悪化させてしまう可能性もあります。

おまとめローンやフリーローンで失敗しないためには、以下の点に注意しましょう。

■審査に通るか確認する
複数の借入がある場合や、過去の返済状況によっては、審査に通らない可能性があります。

■金利や返済期間を確認する
金利や返済期間によっては、総返済額が現在よりも多くなってしまう可能性があります。

 

■借入の用途を確認する
おまとめローンの中には、借入の用途が限定されているものがあります。

 

■返済計画を立てる
毎月の返済額をきちんと計算し、無理のない返済計画を立てましょう。

 

■追加借入をしない
おまとめローンやフリーローンを利用した後、再び借金をしてしまうと、借金総額が増えてしまいます。

 

借金問題を根本的に解決するには?

おまとめローンやフリーローンは、借金の一本化や金利の引き下げなど、メリットがある一方で、返済期間が長引いたり、追加の借金をしてしまうリスクもあります。

「本当に、おまとめローンやフリーローンで大丈夫なのだろうか…」

「借金問題を根本的に解決したい…」

そう思われる方もいるかもしれません。

そんなあなたには、「債務整理」という選択肢も検討することをおすすめします。

 

債務整理とは?

債務整理とは、弁護士や司法書士の力を借りて、借金を減額したり、返済方法を見直したり、あるいは借金を帳消しにしたりする手続きです。

債務整理には、主に以下の3つの種類があります。

任意整理

■弁護士や司法書士が債権者と交渉し、将来の利息をカットしたり、返済期間を延長したりすることで、毎月の返済額を減らす手続きです。

■債権者を選んで手続きができるため、住宅ローンや車のローンなど、残しておきたい借入がある場合に有効です。

個人再生

■裁判所を通して、借金を大幅に減額し、原則3年間で返済していく手続きです。

■住宅ローンがある場合は、住宅を手放さずに借金整理ができる場合があります。

■財産を手放さずに借金を減額したい場合に有効です。

自己破産

■裁判所を通して、借金をゼロにする手続きです。

■借金の返済能力がないと認められれば、借金の支払義務が免除されます。

■借金が膨らみすぎて、返済の見込みがない場合に有効です。

 

どの手続きが適切かは、あなたの状況によって異なります。 アーク法律事務所では、あなたの状況を詳しくお伺いし、最適な解決策をご提案させていただきます。

 

債務整理のメリット

債務整理には、以下のようなメリットがあります。

借金が減額される
任意整理や個人再生では、借金を減額することができます。自己破産では、借金が帳消しになります。

返済の負担が軽減される
毎月の返済額を減らしたり、返済期間を延長したりすることができます。

精神的な負担が軽減される
弁護士や司法書士が債権者との交渉や手続きを代行してくれるため、精神的な負担を軽減することができます。

新しいスタートを切れる
借金問題を解決することで、新しいスタートを切ることができます。

 

また、弁護士や司法書士に依頼すると、債権者には受任通知を送付するため、その効果により、借金の支払い、督促をストップすることができます。

支払いが止まっている期間に債務整理を行って、交渉や手続き後は、減額された返済に変わるというイメージを持っていただけるといいと思います。

 

債務整理のデメリット

債務整理には、以下のようなデメリットもあります。

信用情報に傷がつく
債務整理をすると、信用情報機関に事故情報が登録され、クレジットカードやローンの審査に通りにくくなるなどの影響があります。

手続きに時間がかかる
債務整理の手続きには、ある程度の時間がかかります。

費用がかかる
弁護士や司法書士に依頼する場合は、費用がかかります。

税金・年金・保険・養育費・損害賠償金は、効果の対象外となります。

 

債務整理を検討すべき人

以下のような方は、債務整理を検討する必要があるかもしれません。

  • 借金の返済が困難になっている
  • 督促や取立てに悩んでいる
  • 借金のために精神的に追い詰められている
  • 借金問題を一人で解決できない

 

弁護士と司法書士、どちらに相談すればいいの?

借金問題の相談は、弁護士と司法書士のどちらでも受け付けていますが、それぞれに得意分野や扱える案件に違いがあります。

司法書士は、140万円以下の借金問題や、簡易な手続きを扱うことが得意です。 しかし、個人再生や自己破産のように裁判所を介する手続きを行う場合は、弁護士に依頼した方がいいかもしれません。

 

司法書士に依頼した場合、司法書士は代理人として裁判所への手続きを行うことができません。 そのため、裁判所への手続きはご自身で行わなければなりません。

また、司法書士に依頼した場合でも、裁判所にかかる予納金が発生します。 この予納金は、弁護士に依頼した場合よりも高額になる可能性があり、司法書士の依頼費用が安くても、予納金を含めた総費用は弁護士に依頼した方が安くなるケースもあります。

ご自身で手続きを行うことに不安がある方や、手続きをスムーズに進めたい方は、代理人として手続きを代行できる弁護士に依頼することをお勧めします。

 

アーク法律事務所では、弁護士が直接対応し、あらゆる債務整理手続きをサポートいたしますので、安心してご相談ください。

 

アーク法律事務所のサポート

アーク法律事務所は、借金問題に悩むあなたを、心からサポートしたいと考えています。


無料相談
どんなご相談でも、何度でも無料です。借金問題はもちろん、それ以外のことでも、お気軽にご相談ください。


親身な対応
経験豊富な弁護士が、あなたの状況やお気持ちに寄り添い、親身になって対応いたします。


柔軟な相談時間
平日夜間や土日祝日でも、ご相談いただけます。


明瞭な費用
弁護士費用は、事前に明確にご説明いたします。

任意整理:1社につき18,000円(税込)
個人再生:積立金×手続き期間(最低積立額は4万円から)
自己破産:24万円(税込)

すべて、着手金や報酬金、実費、手数料込の費用設定で、追加料金などはかかりません。

分割払いも可能ですので、お気軽にご相談ください。
法テラスの利用も可能です。


専属事務員によるサポート
弁護士だけでなく、専属の事務員が手続きをサポートいたしますので、安心して手続きを進めることができます。


プライバシー厳守
ご相談内容はもちろん、個人情報についても厳重に管理いたします。


即日対応
ご依頼いただいた場合は、すぐに受任通知を発送いたしますので、借金の督促や取立てをすぐに止めることができます。


 

まとめ|おまとめローン・フリーローンを正しく活用し、借金問題を解決しよう

おまとめローンやフリーローンは、正しく利用すれば、借金問題の解決に役立つ有効な手段です。

 

しかし、デメリットやリスクを理解せずに利用してしまうと、かえって状況を悪化させてしまう可能性もあります。

おまとめローンやフリーローンを検討する際は、メリットだけでなく、デメリットもきちんと理解した上で、慎重に判断しましょう。

 

もし、おまとめローンやフリーローンで返済が困難になってしまった場合は、債務整理という選択肢もあります。

 

アーク法律事務所は、あなたの借金問題を解決し、新しいスタートを切れるよう、サポートさせていただきます。

借金問題でお悩みの方は、お気軽に無料相談をご利用ください。

 

【当事務所の無料相談の流れ】

当事務所、アーク法律事務所では、日弁連の規定を守り、面談相談のみの取り扱いとさせていただいております。

場所は、名古屋市中区丸の内3丁目17番地13号 いちご丸の内ビル6階にあります。

地下鉄「久屋大通駅」1番出口より北へ徒歩1分です。

 

面談時間は、平日10時より行っています。

平日夜間・土日のご相談も可能ですので、ご希望の日時をお知らせください。

 

ご相談料は不要です。

何度でもご相談いただいても、セカンドオピニオンのご相談でも無料です。

納得できる答えが見つかるまで、何度でもご利用ください。

一緒に明るい未来を見つけましょう。

 

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決して責めることはありません。

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未来に向けた最適な解決策を
一緒に考えることをお約束します。


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