支払ができなくて、悪いと思いながらも放置してしまうことがありますよね。
そうすると、見たこともない手紙が届くことがあります。
見ず知らずの債権管理回収の会社
債権譲渡の文言
それでも放置した末には、
裁判所へ支払督促の申立進行中との記載
一体これらは、どのようにしたらいいのでしょうか?
相談解決事例としてお話します。
【相談解決事例】知らない会社からの督促状が来た場合どうするか?
借りた覚えもない会社から督促状をもらっても、何事かが分からなくて放置してしまう。
今回の相談者は、Wさん(女性、30代)
数年前に離婚し、シングルマザーとして、2人の子供を育てているが、収入が低い時には、クレジットカードを利用して、生活を補っていました。
ところが、その支払いも難しい時があり、Wさんは、しばらく放置してしまいました。
すると…見知らぬ会社から督促状が届きます。
でも、何かのイタズラだろうと、真に受けず流してしまいました。
この時点で、クレジットカード会社は、債権譲渡をしてしまっています。
そして、この債権管理回収の会社は、クレジットカード会社へ代位弁済をしているので、Wさんの返済先は債権管理回収の会社に変わっていることに気づきませんでした。
【相談解決事例】通告書に驚き、法律相談へ行き、事態の重さを受け止めることに…
Wさんは、通告書を手にした時に、このままだと裁判を起こされてしまうと理解し、ようやく自分の置かれている立場がマズイことに気づきます。
それもそのはずです。
その通告書には「強制執行」の文字と「給与の差押」という文言が書かれているのです。
できれば、支払いを放置しなければいけない状況になった段階で相談に来て欲しいです。
【相談解決事例】弁護士は、債権者と和解するために交渉をする代理人である
Wさんは、このクレジットカードの支払いをしばらく放置したため、今回のようなことになりました。
相談の時点で、Wさんに毎月支払っていけそうな金額を聞きます。
Wさんの場合は、1ヶ月あたり2万円までなら捻出できると答えてくれました。
それを元に弁護士は、受任通知を送付し、債権者と和解についてを話し合います。
- 任意整理の結果
- 毎月15,000円を48回に分けて弁済していくことで和解成立。
Wさんの当初の返済予定額を下回ったことで、Wさん自身の心にもゆとりができる結果となりました。
【まとめ】「知らなかった」だけでは済まないことがある
いかがでしょうか?
Wさんのように、あなたの知らない、身に覚えのない手紙が届いた時に、あなたがどのような対処をするかで、その後の方向も変わってしまいます。
Wさんの場合は、裁判の直前で、間に合ったため、強制執行を受けることもありませんでした。
あなたが気づくタイミングによっては、強制執行されてしまった後に重大な通知だったんだと気づくこともあるかもしれません。
そういったことを未然に防ぐためにも注意喚起を込めて、この記事を書くことにしました。
もしも、あなたが身に覚えのない通知を受け取ることがありましたら、それを持参し、法律事務所へ相談に行くことも1つの手段です。
くれぐれも知らないからと放置することのないようにしてくださいね。