ガイダンスのボタンを押したり、個人情報を入力または伝えることはしないでください。
また、気になっても、かけ直しをしないようにご注意ください。
事務員の携帯に日曜日の朝、8:10に不審な着信があった。
その電話番号は「+1」から始まっており、それは国際電話であることが分かったという。
恐る恐る取ってみると…
と、こんなガイダンスが流れたと言う。
幸い、事務員は、NTTとの契約自体に思い当たることがなく、ガイダンスの時点で、それは〝詐欺〟だと見抜けたようですが、実際にNTTと何かの契約をしている方にとっては、驚く電話となることもあり得ますよね。
このガイダンスを押したり、オペレーターと話したという情報からは、NTTとは無関係の請求の話をされるといった被害報告も出ているようです。
各地の警察、国民生活センター、役所のHPなどでも注意喚起の掲載がされています。
※徳島県警察HPをご参照ください。
弁護士としても、注意喚起させて頂きます。
NTTファイナンスとはどんな会社か?
NTTファイナンスは、
- フレッツ光をはじめとしたネット回線
- 固定電話
- NTTドコモ
- NTT東日本
- NTT西日本
- NTTコミュニケーションズ
- docomo光など
私たちが日常的に関わることのあるNTTファイナンスのサービスは、これらのNTTが行っている複数の請求をひとつにまとめて、請求するサービスを行っている会社です。
本物のNTTファイナンスには、何の罪もないものです。
誤って、責めるようなことはしないでください。
詳しくは、NTTファイナンスのHPへ
※HP内でも架空請求詐欺に対する注意喚起を行っています。
架空請求の電話を見極めるポイント
実際、NTTの何らかのサービスを利用している人にとって、
あれっ?!
と、思い当たる人もいるかもしれません。
しかし、NTTという大きな会社がこのような自動音声を使った連絡をしてくるでしょうか?
仮に未納や滞納があった場合には、まず、書面でお知らせを送ってくると思います。
次に電話連絡をしてくることもあると思いますが、今回のケースのように050でも、市外局番でもない〝調べようのない番号〟で連絡してくることはありえないでしょう。
また、通常の会社の業務時間を考えても、日曜日の早朝に電話をしてくることも考えにくいです。
全く契約のない人は、詐欺だ!
と、ピンと来るかもしれません。
また、同系列のNTTドコモ、NTT東日本、西日本などを名乗るケースもあるようです。
どの会社名で電話がかかってきたとしても、身に覚えのない連絡に応じないでください。
詐欺に遭わないために自己防衛をしよう!
見知らぬ電話の相手から見覚えのない請求をされた時、困るのは、あなたです。
真っ当な会社を経営しているNTTファイナンスがこのような電話番号で、電話をあなたにかけるということは100%ないでしょう。
また、同系列のNTTドコモ、NTT東日本、西日本なども同様です。
<不審な電話を受けた時は>
- 電話を取らない
- ガイダンスに従わないですぐに切る
- 相手と話をしない
- あなたの情報を絶対に教えない
- 折り返し連絡をしない
このルールを持って、対処するようにしてください。
本物のNTTファイナンス(NTTドコモ、NTT東日本、西日本など)であれば、電話番号を調べれば、正しい情報かどうかもわかると思います。
くれぐれも騙されることがないようにご注意ください。
その他、多数のフィッシング詐欺が横行しています。
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