次から次へと出回るフィッシング詐欺の注意喚起です。
フィッシング詐欺を行う輩は、あの手この手と手を変え品を変えて、新しい詐欺を考案して送り付けてきます。
今度の手口は「ETC利用照会サービス」です。
この手口は、メールです。
不審なメールの事例
■解約予告のお知らせ(正規メールの題名を用いたフィッシングメールも確認されています。文章の内容等をよくご確認の上、ご不明点がございましたらETC利用照会サービス事務局にお問い合わせください。)
■支払情報が変更されたことを発見しました(二次元コードでの誘導)
■ETCの2回目の違反がありました
■ETCサービスは無効になりました
■異常な消費記録があります
■アカウントを停止いたしました
■ETCの決済方法を再確認してください
■年会費の支払いに失敗しました(※ETC利用照会サービス/ETCマイレージサービスでは年会費の請求は行っておりません)
※本物のETC利用照会サービスHPより引用
では、詳しく解説していきます。
ETC利用照会サービスって、どんな会社?サービス?
今や高速道路を走るうえで、ETCは一般的なものになりました。
ETC利用照会サービスの運営会社は
このETC利用照会サービスウェブサイト(以下「当サイト」といいます)は、東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社、西日本高速道路株式会社、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社(以下「六会社」といいます)が運営しております。
※ETC利用照会サービス・サイトポリシーより引用
ETC利用照会サービスのサービス内容は
事前にご登録いただいたETCカードでご利用したご走行について、サービスを利用する日から15か月前までの利用明細をインターネット上でご確認いただけるサービスです。
検索した利用明細については、利用証明書や利用明細書として、PDFファイルまたはCSVファイルとして出力し、印刷、保存することができます。
クレジットカードのETCカードやETCパーソナルカードなどの利用において、利用明細が見れるサービスです。
よって、事前のクレジットカードやパーソナルカードの情報を登録する必要はありますが、年会費等がかかることはありません。
<初回登録に必要な項目>
- メールアドレス
- ユーザーID(任意)
- パスワード(任意)
- ETCカード番号
- 利用年月日(任意の1日)
- 車載機管理番号
- 車両番号
- 秘密の質問・答え
あくまでも、ETCに関する内容が中心です。
この情報を踏まえた上で、フィッシング詐欺の実態を解説します。
本物の「ETC利用照会サービス」を装う悪質な手口にご注意!
今回、弊所の事務員のメールアドレス宛に「ETC利用照会サービス」を名乗る解約予告のメールが届きました。
以下、原文のスクリーンショットを掲載しますのでご覧ください。
このスクリーンショットを見る限り、「ETC利用照会サービス」の名前が、〝ETC利用照会サーピス〟になっています。
よくメールの内容を読めば、違和感にも気づけると思います。
ナビダイヤルも〝ナピダイヤル〟と、なぜか、濁点であるべき言葉が半濁点の「゜」になっています。
ウエブサイトのURLは、非常に似せていますが、
<本物>https://www.~
<偽物>https://www2.~
よく見ると違います。
今回、事務員に送られたフィッシング詐欺のメールは上記の物ですが、本物のサイト側が認知しているように
- 違反に関する警告
- サービスの利用停止
- 消費記録
- 支払情報の変更
- 年会費の未納についてなど
あらゆる手口があるようです。
これまでと違うETC利用照会サービスからの連絡、身に覚えのない記載があれば、フィッシング詐欺を疑うようにしてください。
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